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ゴルフ

原英莉花が師匠の指令で「フェード」に変更。抵抗感もあったその判断は、果たして吉と出るのか

THE DIGEST編集部

2020.09.10

 それを証明したのがこの日のラウンドだ。「ずっと悩んでいたティショットがよくなってきているので、自信を持って打てたことが、好スコアにつながったと思います」という言葉どおり、大事な場面ではティショットがきっちりとフェアウェーをとらえていた。5つ目のバーディを奪った17番パー4では第2打をピン左30センチにつけたが、それもフェアウェーセンターという好位置から打てたことが大きい。

 開催コースのJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は、日本では数少ないリンクスタイプのコースだが、本場・スコットランドのように、ポットバンカーが点在したり、ブッシュのように長いラフもない。しかも、今年は例年よりも降雨量が少なく、思うようにラフを伸ばせなかったという。となれば、多少曲げても飛距離を稼ぎ、短いクラブでピンを狙ったほうがチャンスは広がる可能性は大きい。まさに飛ばし屋の原にしてみれば、ドライバーが好調ならビッグスコアを出せるチャンスは十分ある。
 
 2日目は悪天候が予想されるが、「明日はスコアよりも1打1打どう攻めるかを大切に考えながらプレーしたいです」と慎重に答えた原。雨で地面が濡れてくればボールが転がりにくいだけに、キャリーを稼げる選手には有利となる。もちろん、原以外の飛ばし屋にも言えることだが、先週優勝した小祝さくらのように、早くツアー2勝目を飾りたい気持ちは強い。フェードがモノになっているのかどうかを確かめる意味でも、2日目にどこまでスコアを伸ばせるか真価が問われる。

文●山西英希

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