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ゴルフ

「クセも少しずつ減ってきた」と渋野日向子が成長を実感。キーワードは“順手グリップの解禁“と“抑え気味のショット“

山西英希

2020.10.02

 さらに、前週の練習では窮屈なスイングにならないように、ダウンスイングで懐をつくることを意識しつつ、インサイドからクラブを下ろすことにも取り組んでいたという。この日のラウンドでは、ティショットでフェアウェイを外したのがわずかに2回。グリーンを外したのは4回あったが、そのうち2ホールがカラーに乗っていたことを考えれば、ドライバー、フェアウェイウッド、アイアンでのショットにいい影響を与えたと判断していいだろう。

 もちろん、全てが好結果に終わったわけではない。パッティングでは3パットもあったし、グリーンの状態が悪かったとはいえ、1・5メートルの距離を3回ほど外していた。ショットでも、3番パー5ではあえて好きな距離である80ヤードぐらいを残しながら、ピンを8メートルほどショートした。ダブルボギーを叩いた8番パー4では、ピンがグリーン奥であったにもかかわらず、2打目でグリーンをオーバーさせてしまった。
 
 ただ、そのようなミスも収穫だと考え、今後に向けて修正すればいいだけの話だ。むしろ、試行錯誤の中で、たとえハーフだけでも29という数字を出したことは大きな自信になる。2日目は午前中のスタートになるため、また違った条件になるだろうが、初日以上の好スコアを十分期待できるはずだ。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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