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ゴルフ

「すごいお腹が痛くて…」原英莉花を襲ったトラブルが“怪我の功名“に。首位4打差の3位タイは優勝争いの圏内だ

山西英希

2020.10.02

小祝さくらや笹生優花の優勝に、原も刺激を受けているはずだ。(C)Getty Images

小祝さくらや笹生優花の優勝に、原も刺激を受けているはずだ。(C)Getty Images

 国内女子ツアーの『日本女子オープン』初日、首位とは4打差ながら、原英莉花が68をマークし、3位タイと好スタートを切った。

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 この日の原を天気で例えるなら、土砂降り→快晴→雨といったところだろうか。最初の悲劇はスタート前に起こった。宿泊していたホテルからコースへ向かう途中にコンビニへ寄ったあたりから腹痛に襲われ始めたのだ。徐々にその痛みは強くなり、クラブハウスに到着しても治まらない。「すごいお腹が痛くて……。食中毒かと思ったぐらいです。正直スタート時間までにティグラウンドへ行けないかもしれないと覚悟しました」と、まさかの非常事態に汗が止まらなかった。なんとか午前8時3分のスタートには間に合ったが、ティショットをどのように打ったのかさえ覚えておらず、集中力はほぼゼロに近い状態だった。この時点ではスコアどころか完走できるかどうかの不安のほうが大きかった。
 
 ところが、スタートホールとなった10番パー4で、なんと15ヤードのアプローチを決めてチップインバーディを奪う。さらに続く11番でもバーディ。ようやく12番パー5のセカンド地点で痛みが治まると、3番ウッドでグリーンの手前20ヤードまでボールを運び、そこからオーケーの距離につけて3連続バーディを決めたのだ。さらに、15番からは怒涛の4連続バーディを奪う。「432ヤードと距離の長い18番パー4でバーディを奪えたのは気持ちよかったですね」と原。なんと前半は7バーディ、1ボギーの30でホールアウトした。

 腹痛も治り、どこまでスコアを伸ばすのか原自身も期待の後半だったが、今度は思うようにパットが決まらない。サービスホールともいえる487ヤードの1番パー5では2オンしながら3パットのパーで終わる。「パーだけどボギーみたいな気持ちになりました」と肩を落としたが、ここから流れが変わり始めたのか、ショットとパットがかみ合わない。最終9番ホールでも3・5メートルのパーパットを沈めきれず、後半はノーバーディ、2ボギーの38と、スコアを伸ばすどころか、2つも落としてしまった。
 

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