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ゴルフ

「集大成」の大会で3打差発進の渋野日向子。痛恨の4パット後に見せた“成長の証”とは?

山西英希

2020.10.09

 前週の『ショップライトLPGAクラシック』最終日は、上がり2ホールをバーディ、イーグルで締めた渋野。この日も上がり4ホールでスコアを2つ縮めた。メジャーともなれば、肉体だけではなくメンタル的にも疲れるが、終盤でスコアを伸ばせるようになったことは、間違いなく渋野が米ツアー4戦目にして大きく成長している証でもある。確かに4パットは頂けないかもしれない。しかし、裏を返せば先週のポアナ芝ショックから立ち直り、積極的にカップを狙えるようになった証拠だとも言えないだろうか。むしろ、4パットが初日でよかったともいえる。
 
 前日は、「米国に来て一番難しいコース」と語っていた渋野。確かにティショットを曲げてはいけないセッティングだが、フェアウェイを一度しか外さず、しかも今季出場したどの試合よりもドライバーを振り切っていた。ショットへの自信が相当戻ってきていると見ていいだろう。首位とはまだ3打差しかなく、残り3日間ある。「ロングパットは距離感が合っていたと思うし、2日目も初日と同じショットができるように頑張りたい」と抱負を語った。少なくともこの日の調子を維持できれば、いよいよ渋野の名前がリーダーボードの上位に出てくる可能性は十分ある。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。
 

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