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ゴルフ

海外ツアー帰りの渋野日向子に変化はあるのか?国内5試合は“100ヤード以下の距離”が注目ポイント

THE DIGEST編集部

2020.10.29

 また、米国入りしてから数多く打ち込んできた100ヤード以下の距離も、この2週間では引き続き集中して練習できたと語る。「コースでは1日ハーフしかラウンドしませんでしたが、その際に80~100ヤードと40ヤード以下のグリーン周りを多めに練習していました」と、さらに精度を上げることに徹した。海外遠征の最終戦となった『KPMG全米女子プロ』を終えた際に、ドライバーの飛距離を伸ばすこと以外にもスコアを縮められる手段は数多くあると語っていたが、その考えにはブレがないようだ。

 今週から国内ツアーには5試合出場する予定だが、注目するポイントは100ヤード以下の距離になるだろう。短いパー4での2打目、パー5で2打目を刻んだときの3打目をどれだけピンに寄せられるか。そこに渋野の成長の跡が見られるはずだ。正直、グリーン上ではさほど苦しむとは思えない。ポアナ芝のように転がりに影響を及ぼす雑草は生えていないからだ。
 
 とはいえ、3週ぶりのトーナメント出場となるだけに、どこまで試合勘を戻せるのかは気になるところ。「同世代の選手が優勝したことはかなり刺激になったし、私も頑張らなきゃと思いました」と親しい選手の顔を見て、プラスアルファの力を出せる可能性もある。どちらにせよ、渋野らしいアグレッシブなゴルフを見せることができれば、自然と順位は上がっていくはずだ。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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