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ゴルフ

自己採点は100点満点で「5点」。パットに苦しむ渋野日向子が合格点に達するのはいつの日か?

山西英希

2020.11.08

 どちらにせよ、この日一度しかフェアウェイを外さなかったドライバーも含めて、ショット自体の調子は戻ってきている渋野。「パッティングのことをこれだけ悔しいと思うのも、ショットがすごくよかったわけですし、ポジティブに考えていきたいです」と前を向く。

 海外遠征から帰国して、ゴルフに対してもう一度ゼロから取り組もうとする姿勢が随所に見られる渋野だけに、今は土台作りの時期と考えれば焦る必要はないだろう。昨年、『   AIG全英女子オープン』で優勝してメジャー制覇を達成しただけでなく、国内ツアーでも4勝を挙げ、賞金ランキング2位に入った。たとえ向こう数年間の成績が悪くてもその実績が色褪せることはないし、非難される理由はどこにもない。むしろさらに上を目指すために辛酸をなめ続けながらも必死に試行錯誤する姿には尊敬の念しかない。
 
 前日は100点満点中3点という自己採点だったが、この日は「久しぶりにノーボギーで回れたので5点ぐらいにしておきます」と2点を加算した渋野。自身が納得する合格点に達するまでどれぐらいの時間を要するのかまだ先は見えないが、彼女が前を向き続けている限りは点数の加算が止まることはない。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。
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