その後、担当者とジャンボの間で何度もやりとりがあり、ついにゴーサインが出で完成したのが現在使用しているウェッジだ。
「アプローチに関しては、ウェッジが合い始めたのが私にとっては大きくて、バンカーショット、フェアウェイ、ラフからのアプローチで自分の距離感を出せるようになったのが強みです。ウェッジがマッチしてから自信を持ってボールを打てるので、試合中でもいいプレーができるようになったと思います」と語るほど、原の信頼も厚い。
実際、原の部門別記録を見ると、リカバリー率が19年は53・6%(65位)だったのが、20年は60・8%(41位)にまで上がっている。サンドセーブ率も33・1%(82位)から52・6%(14位)へ。パーセーブ率は84・8%(31位)から85・3%(20位)へと軒並みアップした。優勝した『日本女子オープン』や『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』では、勝負どころでチップインバーディを奪う場面もあり、失礼な話だが、素人目に見ても明らかに昨年よりアプローチの技術が上がっていた。
師匠のジャンボはボールを遠くへ飛ばすだけでなく、アプローチでも群を抜いた技術を持っていたからこそ、他を圧倒する強さを見せた。原が今以上に結果を残すためには、パットを含めたショートゲームをさらに磨く必要がある。当然、そのことは本人も理解しているだけに、このオフは徹底した練習を行なうだろう。切れ味鋭いショットにショートゲームの安定感が加わったとき、賞金女王のタイトルも見えてくるのではないか。
文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。
【PHOTO】メジャー2連勝を達成した原英莉花!2020年を厳選ショットで振り返り!
「アプローチに関しては、ウェッジが合い始めたのが私にとっては大きくて、バンカーショット、フェアウェイ、ラフからのアプローチで自分の距離感を出せるようになったのが強みです。ウェッジがマッチしてから自信を持ってボールを打てるので、試合中でもいいプレーができるようになったと思います」と語るほど、原の信頼も厚い。
実際、原の部門別記録を見ると、リカバリー率が19年は53・6%(65位)だったのが、20年は60・8%(41位)にまで上がっている。サンドセーブ率も33・1%(82位)から52・6%(14位)へ。パーセーブ率は84・8%(31位)から85・3%(20位)へと軒並みアップした。優勝した『日本女子オープン』や『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』では、勝負どころでチップインバーディを奪う場面もあり、失礼な話だが、素人目に見ても明らかに昨年よりアプローチの技術が上がっていた。
師匠のジャンボはボールを遠くへ飛ばすだけでなく、アプローチでも群を抜いた技術を持っていたからこそ、他を圧倒する強さを見せた。原が今以上に結果を残すためには、パットを含めたショートゲームをさらに磨く必要がある。当然、そのことは本人も理解しているだけに、このオフは徹底した練習を行なうだろう。切れ味鋭いショットにショートゲームの安定感が加わったとき、賞金女王のタイトルも見えてくるのではないか。
文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。
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