３つ目は「可能な限り早くQ３に進出する」ことで、予選でのトップ10に残れるか否かは、１周でマシンの力を最大限に引き出すという能力とドライバーとしての価値と測る重要な尺度となる。ここではもちろん、マシンの性能も重要なファクターとなるが、「AT02」の可能性を考えれば、実現は早いかもしれないという。

　４つ目は「鈴鹿での活躍」。2018年にF４のタイトルを獲得した思い出のホームサーキットに今年10月、久々に凱旋を果たす。先輩・小林可夢偉（12年の日本グランプリで３位入賞）のように、母国ファンの前で輝く必要があるが、角田はF１ファーストシーズンで何か特別なものを見せようとしていると同サイトは綴っている。
  　そして最後は、「来年以降もF１に留まるのに必要なものを示す」。レッドブルには若き逸材が多く控えており、また今季はリザーブドライバーを務めるアレクサンダー・アルボンもチャンスを窺っている。現時点で高い評価を受けている角田も、可能性を示せなければ即シートを失うことにもなりかねない。ここに、ドライバーを見限るのが早いといわれるこのグループの厳しさが垣間見える。

　アルファタウリ、レッドブルの両姉妹チームの期待を背にグリッドに臨むルーキーは、どのようなレース、結果を見せてくれるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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