本拠地であるイタリア・ファエンツァでチームとともに冬を過ごした角田に対しては、メカニカルな知識の伝授だけでなく、栄養やフィットネスについてもともに研究を進めるなど、ドライビング以外の部分でもアルファタウリが強化に努めたことも明かされている。

　旧型マシンを使っての３度のプライベートテストなど、可能な限りF１に慣れるための機会をチームから与えられている角田は、ルーキーの中では最も恵まれた環境にあると言っても良いだろう。
  　この３人の実力について、スペインの専門メディア『diezcilindros-wordpress』は、実績ではミック、実力では角田、マゼピンはダークホース的な捉え方をしているが、初のシーズンでは「３人とも予選Q１で脱落したとしても何ら驚きではない」と綴り、ほぼ横一線の状態と見ている。マシンの性能差などがあるとはいえ、何より「F１はルーキーにとっては非常に難しい」ということだ。

　もっとも、過去の偉大なチャンピオンたちが１年目から光る部分を見せつけてきたのも事実である。準備を整えた角田が、デビューシーズンで世界を驚かせるドライビングを披露するか、非常に興味深い。

構成●THE DIGEST編集部

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