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【高松宮記念】ダノンスマッシュら人気上位馬が順当に1~3着を占めた要因は?その他人気馬の敗因もあわせて検証

三好達彦

2021.03.29

 ダノンスマッシュは昨年暮れの香港スプリント(GⅠ、シャティン・芝1200m)に続いてGⅠを連勝。父のロードカナロアも香港スプリントと高松宮記念を制しており、二度目の同一GⅠ父仔制覇となった。父も管理していた安田隆行調教師にとってはトレーナー冥利に尽きる勝利だったことだろう。

 ダノンスマッシュはこのあと状態を見ながら、4月25日に香港で行なわれるチェアマンズスプリントプライズ(GⅠ、シャティン・芝1200m)に向けて調整される予定だと安田調教師が明かしている。

 その他の人気馬の敗因について振り返っておく。

 17着に大敗した4番人気のライトオンキュー(牡6歳/栗東・昆貢厩舎)はレース後、鼻出血を起こしていたことが判明。馬は口で呼吸できないので、鼻出血を発症すると充分に呼吸が行なえなくなる。これが敗因となったことは疑いようがなく、再起戦での走りに再度、注目したい。
 
 5番人気に推されながら14着に敗れたラウダシオンはテンションの高さが響いた。スタート直後から鞍上が抑え切れない様子で、「行きっぷりが良過ぎた」(ミルコ・デムーロ騎手)と言うように、これが最後の失速につながったのだろう。道悪実績があっただけに、残念というほかない。

 筆者が穴馬として注目していたミッキーブリランテ(牡5歳/栗東・矢作芳人厩舎)は中団から伸びきれずに10着。道悪も堪えた印象だが、それでも勝ち馬からの差は0秒6で、着順ほど悲観することはない。GⅠはともかく、GⅡ・GⅢでは常に目を配っておくべきだろう。

文●三好達彦

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