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バレーボール

【男子バレー】五輪前哨戦で存在感示す19歳!髙橋藍はすでに世界からも注目の的だ

THE DIGEST編集部

2021.06.11

リベロ経験がある髙橋は、レシーブに定評がある。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

リベロ経験がある髙橋は、レシーブに定評がある。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 とはいえネーションズリーグは16チームが5週に渡り3連戦を繰り返すハードスケジュールで、活躍すればするほど髙橋に対するマークもきつくなる。本来ならば「サーブレシーブをしてから攻撃に入るほうが、自分のリズムがつかめる」と言うように、サーブで狙われてもそこからの攻撃展開こそが髙橋の強みなのだが、相手チームの大半がサーブでは石川を狙うため、髙橋の長所が活かしきれず、試合が続けば当然疲労もたまる。フルセットの末に惜しくも敗れた6試合目のフランス戦はやや精彩を欠き、途中交代を余儀なくされたが3日休息期間を挟んで行なわれた7試合目のオーストラリア戦では髙橋のサーブで流れをつかむ場面も多く見られ、3-1で勝利を収める原動力となった。

 髙橋自身も個人ランキングで日本チームでは総得点で石川に次ぐ全体11位、アタックランキングも10位と、もはや髙橋にとってネーションズリーグは実戦経験の場ではなく、世界にその名を広げる、絶好の機会になっている。

 世界では2mのアウトサイドヒッターがズラリと揃う中、188cmの髙橋は確かに小柄で、どれだけ技を磨いても高さを理由にアンダーカテゴリーでは日本代表に選出されることがなかった。だが世界と直接対峙する機会はなくとも、高校時代から憧れの石川を目標に、ウェイトトレーニングも積極的に取り組み、バックアタックの速さや高さ、バリエーションの多さなど、貪欲にスキルアップに取り組んできた。
 
 その成果はネーションズリーグでも存分に発揮され、5勝目を挙げたイタリア戦の後には日本バレーボール協会の公式インスタグラムで「さらに自分の力を磨いて勝ちに貢献できるように頑張ります」と笑顔を見せる。

 攻守両面で発揮する抜群のバランスと、しなやかなプレーの数々。コートで見せるパフォーマンスはもちろんだが、世界に知れ渡ったのはそれだけではない。日本でも日々ファンが増え続けているように、世界からも髙橋のイケメンぶりは注目の的。女子バレータイ代表で長年に渡り活躍、日本のバレーボールファンにも馴染みの深いウィラワン・アピヤポンが髙橋との笑顔でのツーショットを自身のインスタグラムに投稿するなど、もはや人気もワールドクラス。

 ますますポジション争いが激化する日本代表の争いを制すべく、後半を迎えたネーションズリーグでどんなプレーを見せるのか。髙橋から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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