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モータースポーツ

角田裕毅、自己最高の予選7位に西紙が「車の限界以上のペースを引き出した」と称賛!本人は肉迫した同僚ガスリーへの思いを吐露

THE DIGEST編集部

2021.07.04

 それを乗り越えての好結果で、決勝でもアルファタウリ勢には期待が寄せられており、角田に対してはスペインのスポーツ紙『MARCA』が、ノリス、ジョージ・ラッセルとともに「予選で素晴らしいパフォーマンスを見せた若い才能」として、「車の限界以上のペースを引き出した」と称賛。また、「気質には問題があるが、ニキータ・マゼピンなら許されないことでも、この日本人は才能があるために許される。優れた能力を示した彼には、グリッドの先頭に立てる可能性もある。それには、経験が必要だろう」とも綴っている。

 ただ、一方でイタリアの専門メディア『MOTORIONLINE』は、2台とも決勝がソフトタイヤでのスタートとなることで、決勝についてはやや悲観的な見方を示し、「戦略通りに動いたとしても、コースコンディションの変化によって、ファエンツァの2人のドライバーはうまくいかないかもしれない」と、厳しいレース展開となる可能性を示唆した。

 さて、今予選でガスリーに肉迫した角田。初日のFPではいずれもフランス人の先輩を上回った彼には、予選後の会見で「ガスリーに肩を並べたか?」という質問も寄せられたが、回答はノー。「そんなに簡単じゃない」と語った21歳の日本人ドライバーは、「オーストリアでは2週連続開催だったので適応がしやすかったですが、他のコースでのピエールとの経験の差は大きな開きがあります」と語っている(『Motorsport-Total.com』より)。
 
「ピエールとのギャップを少しでも詰めてプレッシャーをかけようとした」という以前の角田は、しかしFPや予選Q1から無理に攻めて「ウォールに当たって終わった」ことでアプローチを変え、「自分自身をキープし、Q3進出を毎GPでの目標にしています。今は安定することが必要です。それでピエールに挑戦できると自信がついてきたら、彼に勝つためにプレッシャーをかけていけるでしょう。そうなる日は、そう遠くはないと思います」と明かした。

「ピエールがどのように物事に取り組んでいるか」を日頃から観察しているという角田は、自身がFP3でスピンしたことを「不必要なものだった」と反省する一方で、ガスリーがほとんどミスをしていないことに言及し、「そういった点も見習わないといけません」と語っている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】FP1のターン4ではグラベルに飛び出すシーンもあった角田。実際の映像をチェック

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