そんななか、シム・ソクヒによる新たな動きが話題を集めている。韓国ニュースメディア『Dailian』など複数の媒体が報じており、シム・ソクヒの過剰な“謝罪攻勢”によってチェ・ミンジョンが苦しめられているという。

　チェ・ミンジョンをマネジメントする『All That Sports』社は「チェ・ミンジョンはシム・ソクヒからの度重なる謝罪連絡によって極度のストレスを抱えている」と告発。平昌五輪での故意衝突疑惑が発覚した10月８日以降、シム・ソクヒからの一方的な電話やショートメールが始まり、応答しないチェ・ミンジョンに対して執拗に連絡を繰り返してきたという。同社は「直接謝りたい、という内容だったが、彼女（チェ・ミンジョン）にとっては精神的な負荷でしかなく、完全にマイっている。ワールドカップ第１戦直前にもメールが届き、彼女は競技に集中できなくなった」と主張している。

　そして同社は「即刻、絶え間ない謝罪攻勢を中止すべきだ」と訴え、「それまでいっさい謝罪の意思を示さなかったのに、メディアが取り上げた途端に連絡をしてきた。報道がなければ永遠に沈黙を守っていたかもしれない。チェ・ミンジョンに直接詫びることで、事態の迅速な収束を図ろうとしているようだが、それ以前に、シム・ソクヒは疑われているさまざまな行動の理由を明らかにする必要がある。それこそが真の謝罪だろう」と断じた。
  　結局、チェ・ミンジョンはワールドカップ第１戦でレース中の衝突で負傷し、韓国に緊急帰国。第２戦の参戦が不可能となり、第３戦以降での復帰を目ざすとしている。

　韓国スケート界が世界に誇る２大エース、チェ・ミンジョンとシム・ソクヒ。北京五輪でゴールドラッシュの中軸を担うはずだったふたりが、数か月前までは誰も想像さえできなかった窮状に追い込まれているのだ。根深い学閥問題も顕在化するなか、韓国連盟による調査結果が待たれる。

構成●THE DIGEST編集部

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