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モータースポーツ

F1最終戦の“ラストラップでのドラマ”に不満続出。英代表主将も「奇妙なルール」と不満…“元凶”ラティフィは謝罪する羽目に

THE DIGEST編集部

2021.12.14

 メルセデスはレース後、メディアに対して一切の声明を出さず、レース後の記者会見でもハミルトンを欠席させるなど、徹底抗戦の構えを見せたが(しかしウォルフ代表はフェルスタッペンに対しては個人的にコンタクトを取って勝利を祝福したという)、実際にこの結末を受け入れられないのは彼らだけではなく、世界中の多くの人々が、人為的に生み出されることになってしまったドラマチックな結末に対して、拒否反応を示している。

 まず何より、今季のF1を戦った他のドライバーたちも、レースコントロールの一貫性のない判定に対して異論を唱えており、ハミルトンのチームメイトであるヴァルテリ・ボッタスは「素晴らしいレースの後でのこのような状況の変化には、本当に腹を立てている」、来季はメルセデスの一員となるジョージ・ラッセルは「最後に起こったことは、絶対に受け入れられない。目にしたものが信じられない」、そしてマクラーレンのランド・ノリスも「FIAは突然気が変わった。よく分からない……」と、それぞれがコメントを発した。
 
 OBドライバーでも、4度の世界王者アラン・プロストの「メルセデスの不満は理解できる。例外的なことが起こった。規則については議論の余地がある」、1996年の覇者であるデイモン・ヒルの「多くの人々が納得いかないだろう。最近はこのような、迷いのある裁定が多すぎる」など、幾つもの不満の声が噴出している。

 また、英国ではサッカーのイングランド代表キャプテンで、トッテナムの偉大なストライカーであるハリー・ケインまでが、自身のSNSで「僕はF1の専門家ではないが、奇妙なルールがアンフェアなアドバンテージを生み出している気がする。なぜ、他のドライバーのクラッシュでルイスが罰せられなければならないのか? 彼は激しいプレッシャーの下で完璧なレースをして、チャンピオンシップを奪われることになった。あんな終わり方はとても残念だ」と投稿した。

 一方、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、レースコントロールの判断は正しかったと主張。「レースディレクターは難しい状況の中、間違いなく正しい判断を下した。そして我々の判断も、戦略的に正しかった」「レース前には様々な議論があり、結果的にあのようなレースとなった。我々は、弁護士と一緒にレースをしているのではない。今回のような結末は確かに残念だったが、レースコントロールの判断は正しかった」と語っている。
 

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