GPシリーズで情感たっぷりの演技をみせ、アメリカ大会７位、イタリア大会４位で終えた宮原知子は、前日練習にSP曲で調整。３回転ルッツ＋トゥループ、ダブルアクセルなど危なげなく飛び、伸び伸びとしたスケーティングを披露した。

　今季はトリプルアクセルにも挑戦しているが、「全日本では飛ばない」と回避を明言。その代わり、「GPが終わってから、プログラムを通す練習を重点的に練習してきた」と完成度に自信を窺わせた。
  　また、全日本の前日練習で３Aを着氷し、FSでのトリプルアクセルの挑戦を掲げた樋口新葉、SPとFSともにトリプルアクセルに挑戦すると表明した河辺愛菜は、大技が成功すれば、総合210点超えも不可能ではない。コンビネーションジャンプを基礎点が1.1倍になるプログラム後半にする構成で挑む松生理乃も、上位進出の可能性を秘める。

　北京五輪に向けた代表枠争いは、かつてない熱戦が繰り広げられることは必至。女子シングルのSPは23日、フリーは25日に行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部