専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
格闘技・プロレス

大晦日を彩った珠玉の攻防戦。「努力」で強くなった朝倉未来、そして敗者となった斎藤裕に見た成長【RIZIN】

橋本宗洋

2022.01.02

「大きい会場でやって、メインでやらせてもらったり、偉大な先輩たちはこういう思いで興行を背負って、命を削ってきたんだなと感じました。格闘技として話題になるためにやらなきゃいけないこともある」

 試合後の未来は、10.24に続いて短期間で試合をした斎藤に感謝の言葉を述べた。RIZINの榊原信行CEOは、大会後に「無理をさせてしまったかもしれない」と斎藤を慮っている。と同時に「観客に喜ばれ、求められてなんぼという責任感が出たんだと思います」とも。

 それはプロのファイターとしては間違いなく成長だ。朝倉未来と闘い、勝ち、チャンピオンになって興行を背負うことで、斎藤も存在もまた大きく、頼もしくなった。結果としてはこれで2連敗。しかしその価値は落ちていないと言っていい。

 未来は6月に一本負けを喫したクレベル・コイケか現王者である牛久との対戦を希望している。クレベルのRIZINとの再契約も発表されており、フェザー級戦線はさらに活性化していきそうだ。2022年には(まだ未定だが)トーナメントを行なうプランもある。

「この悔しさを忘れたくない」

 試合後の斎藤は言った。悔しいとは、つまりこれからさらに強くなりたい、いつかやり返したいという気持ちの表れだろう。これで1勝1敗。「この先どういうストーリーになるのか。(3戦目は)王座戦になるのかな」と斎藤。それもやはり必然だろう。

取材・文●橋本宗洋

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号