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格闘技・プロレス

なぜスターダムに乱入?世羅りさが語るジュリアとの“遺恨”と野望「やりたくない人とデスマッチをやるほど落ちてない」

萩原孝弘

2022.02.03

 鉄は熱いうちに打て――。プロミネンスは、それを体現するのかのように、スターダム初乱入からわずか4日後の2月1日に再び動いた。

 後楽園ホール大会で再び急襲すると「今すぐ試合させろよ!」とアピール。そしてジュリアのいる「ドンナ・デル・モンド」(DDM)から朱里とテクラを引き出し、2.21後楽園でのタッグマッチが実現する運びとなった。

 この再襲撃に「両国国技館大会まで待てなかったって感じですね。丁度良く後楽園ホールで試合やってたので乱入させてもらいましたよ」といたずらっぽく世羅は笑う。

「我々が噛み付いたドンナ・デル・モンドには朱里がいるのでね、私は朱里とずっと対戦したかった。今のところシングル戦は1勝1敗なんですよ。2回しか試合してなくてイーブンって納得がいかない。もっともっと積み重ねていきたいですよ、もちろん私の勝ちをね」

 朱里の“完全討伐”を宣言する世羅は、「テクラもジュリアと同じく、過去に同じ団体にいた選手ですから、もちろん噛み付いてくると思ってました。嬉しい再会ではありますが、噛み付いてきたからにはぶっ潰させてもらいます」とこき下ろした。

 プロミネンスの謳い文句は「ハードコア&デスマッチ女子プロレスユニット」である。しかし、世羅は、「私たちは『ハードコアやデスマッチを武器に、いろんな団体に乗り込んでいきたい』と宣言していますが、そのなかには『ハードコアやデスマッチを武器にする戦いの需要にも応えられますよ』という意味も含まれます」と説明。そして「別にそれだけをやりたいわけじゃない。普通にいろんな団体でいろんな選手と闘いたいんです」と力説した。

 今回の対スターダムにも「デスマッチを持ち込みたいわけではありません。デスマッチ志望がある選手がいるなら話は別ですが」と高らかに笑い、「やりたくない人たちとハードコアやデスマッチをやるほど、我々も落ちぶれていないので」と自分たちのスタイルへの、絶対的なプライドも覗かせた。
 
「通常のプロレスルールで、とことんやり合いましょう!」といかなる試合形式でも答えを出せるだけの実力を持つユニットだけに、自信に満ち溢れた表情であらためて宣戦布告した。

 次戦で朱里&テクラを倒し、すずにジュリア征伐を託し、スターダムの中心にいるDDMを潰す――。「我々のモノにしてやる」と、団体制圧を目論む世羅は本気だ。

「両国国技館大会というビッグマッチをぶっ潰す。そうすればスターダムの選手は焦るでしょう? そうやって慌てふためく姿が見たいですね」

 そう目をギラつかせ、「我々は勢いにのっちゃってるので、何でもやりますよ」と語る世羅は完全に“ゾーン”に入っている。誕生して1か月あまりで、各団体を嵐のごとく荒らしまくるプロミネンス。“試合形式も男女も問わぬ”変幻自在のファイトスタイルを武器に持つ美しき戦士たちは、唯一無二のユニットとして群雄割拠の日本マット界を席巻していく。

取材・文●萩原孝弘

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