そんな古江がトーナメントで使用するボールに刻まれている数字は27番だという。「私の誕生日が5月27日だということ。それとハーフで27を出すことが目標だからです」と理由を語る。ハーフベストは29だというので、まんざら達成できない数字でもなさそうだ。
ちなみに、古江が日本ツアーで戦っていた頃、27と記されたボールの裏側には7つの星が描かれていた。ディンプルに星が1つずつ入るデザインだったので、てっきりプリントされているものだと思いきや、なんと手作業だという。
「お父さん(芳浩氏)がやってくれています。遠征から帰ると、星が入った新しいボールを渡してくれるんです」と嬉しそうな表情で語っていた。当時はまだ新型コロナの影響もあり、コーチといえども、自由にコース内に入ることができなかった。娘の活躍を思いながら、1つずつ丁寧に星を書き込んでいったのだろう。父親の娘に対する愛情が七つの星からあふれ出ているように見えた。米国でも七つ星が書き込まれたボールを使用しているかどうか定かではないが、できれば、父の思いが込められたボールで戦っていると願いたい。
今週末は父の日だが、上位に入ることが最高の贈り物になることは古江自身も十分理解している。翌週には『全米女子プロ選手権』も控えているだけに、今週の『マイヤーLPGAクラシック』では結果を残したいところだ。
文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、07年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。
ちなみに、古江が日本ツアーで戦っていた頃、27と記されたボールの裏側には7つの星が描かれていた。ディンプルに星が1つずつ入るデザインだったので、てっきりプリントされているものだと思いきや、なんと手作業だという。
「お父さん(芳浩氏)がやってくれています。遠征から帰ると、星が入った新しいボールを渡してくれるんです」と嬉しそうな表情で語っていた。当時はまだ新型コロナの影響もあり、コーチといえども、自由にコース内に入ることができなかった。娘の活躍を思いながら、1つずつ丁寧に星を書き込んでいったのだろう。父親の娘に対する愛情が七つの星からあふれ出ているように見えた。米国でも七つ星が書き込まれたボールを使用しているかどうか定かではないが、できれば、父の思いが込められたボールで戦っていると願いたい。
今週末は父の日だが、上位に入ることが最高の贈り物になることは古江自身も十分理解している。翌週には『全米女子プロ選手権』も控えているだけに、今週の『マイヤーLPGAクラシック』では結果を残したいところだ。
文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、07年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。