小回りコースだけに、怖いのはソダシより前で競馬をするであろう2頭、パンサラッサ(牡5歳/栗東・矢作芳人厩舎)とジャックドール(牡4歳/栗東・藤岡健一厩舎)だ。
パンサラッサは3月のドバイターフ(G1、メイダン・芝1800メートル)でグングン飛ばし、しぶとく粘って英国のロードノースと1着同着に持ち込んだレースが光る。
帰国後の宝塚記念(G1、阪神・芝2200メートル)では勝ったタイトルホルダーに早めに捉まえられたため、8着に沈んでしまったが、多少ペースが速くても気分よく逃げられれば粘り腰を発揮する馬だけに、大いに注意すべき存在である。
また、ジャックドールは昨秋から5連勝で金鯱賞(G2、中京・芝2000メートル)を制した上がり馬。初のG1挑戦となった前走の大阪杯(G1、阪神・芝2000メートル)では5着に敗れたものの、0秒5差に踏ん張ってポテンシャルの高さをあらためて感じさせた。
洋芝のコースは初となるが、父モーリスからパワーを要求される馬場は向く可能性が高いと見る。あとは展開の問題で、パンサラッサに次ぐ2番手からの競馬でどんな走りを見るかは未知数だが、秋競馬に向けて重要なレースとなるだろう。
その他では、香港ヴァーズ(G1、シャティン・芝2400メートル)を連覇しているグローリーヴェイズ(牡7歳/美浦・尾関和人厩舎)と、2020年のオークス(G1、東京・芝2400メートル)で2着の実績を持つウインマリリン(牝5歳/美浦・手塚貴久厩舎)も見逃せない存在だ。
グローリーヴェイズは3月のドバイシーマクラシック(G1、メイダン・芝2410メートル)8着以来の実戦となるが、函館競馬場へ入ってからは好調教を連発。尾関調教師の念願かなって鞍上にクリストフ・ルメール騎手を迎えており、外国人騎手と相性が良い馬だけに、一発があっても驚けない。
ウインマリリンは昨秋から不調が続いていたが、宝塚記念のあとはじっくりと休養を取って馬体の回復をはかった。その甲斐あって美浦トレセンに帰厩してからは迫力のある走りを取り戻している。昨春には牡馬を相手に日経賞を勝っている実力馬で、本来の力を出せれば、ここでも見劣りはしない。
昨年のオークス馬ユーバーレーベン(牝4歳/美浦・手塚貴久厩舎)は、追い込み脚質で、コース適性に疑問があるため、ここでは軽視しておく。
文●三好達彦
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パンサラッサは3月のドバイターフ(G1、メイダン・芝1800メートル)でグングン飛ばし、しぶとく粘って英国のロードノースと1着同着に持ち込んだレースが光る。
帰国後の宝塚記念(G1、阪神・芝2200メートル)では勝ったタイトルホルダーに早めに捉まえられたため、8着に沈んでしまったが、多少ペースが速くても気分よく逃げられれば粘り腰を発揮する馬だけに、大いに注意すべき存在である。
また、ジャックドールは昨秋から5連勝で金鯱賞(G2、中京・芝2000メートル)を制した上がり馬。初のG1挑戦となった前走の大阪杯(G1、阪神・芝2000メートル)では5着に敗れたものの、0秒5差に踏ん張ってポテンシャルの高さをあらためて感じさせた。
洋芝のコースは初となるが、父モーリスからパワーを要求される馬場は向く可能性が高いと見る。あとは展開の問題で、パンサラッサに次ぐ2番手からの競馬でどんな走りを見るかは未知数だが、秋競馬に向けて重要なレースとなるだろう。
その他では、香港ヴァーズ(G1、シャティン・芝2400メートル)を連覇しているグローリーヴェイズ(牡7歳/美浦・尾関和人厩舎)と、2020年のオークス(G1、東京・芝2400メートル)で2着の実績を持つウインマリリン(牝5歳/美浦・手塚貴久厩舎)も見逃せない存在だ。
グローリーヴェイズは3月のドバイシーマクラシック(G1、メイダン・芝2410メートル)8着以来の実戦となるが、函館競馬場へ入ってからは好調教を連発。尾関調教師の念願かなって鞍上にクリストフ・ルメール騎手を迎えており、外国人騎手と相性が良い馬だけに、一発があっても驚けない。
ウインマリリンは昨秋から不調が続いていたが、宝塚記念のあとはじっくりと休養を取って馬体の回復をはかった。その甲斐あって美浦トレセンに帰厩してからは迫力のある走りを取り戻している。昨春には牡馬を相手に日経賞を勝っている実力馬で、本来の力を出せれば、ここでも見劣りはしない。
昨年のオークス馬ユーバーレーベン(牝4歳/美浦・手塚貴久厩舎)は、追い込み脚質で、コース適性に疑問があるため、ここでは軽視しておく。
文●三好達彦
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