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バレーボール

「イシカワにしてやられた」ミラノ石川祐希が敵味方も絶賛の大活躍で日本人対決を制す!強力サーブで逆転勝利に貢献

THE DIGEST編集部

2022.11.14

 石川の強力なサーブでスタートした第3セット、ブロックアウトで最初の得点を挙げた高橋がレフト攻撃で追加点を決めるなどして、序盤をリードしたのはパドヴァ。しかし、行く手に立ちはだかったのは、またしても石川だった。絶好調のサーブでエースを奪い、自らバックアタックを叩き込む。この奮闘に背中を押されたミラノは一気に逆転。さらにブロックを巧みに使った石川の2連続得点が飛び出すと、リズムを変えたいパドヴァは、ブロックにやや苦戦していた高橋をベンチに下げる。終盤に入り、足に違和感を覚えた様子の石川がコートを降りるも、ミラノが逃げ切り勝利に王手をかけた。
 
 第4セット、石川不在で守備に安定を欠く場面が見られたミラノだったが、フランス代表オポジット、ジャン・パトリーが高い決定率でそれをカバー。勢いのままパドヴァを圧倒し、1セットダウンからの逆転で欲しかった勝点「3」を手中に収めた。

 石川は11得点(アタック8、エース3)に加え、レセプション(A+Bパス)でも60%と高い数字をマークした。ミラノはブロック14本、エース11本を記録すると同時に、セッターとリベロを除く攻撃陣6名が全員二桁得点。一方、パドヴァはブロック6本、エース3本、二桁得点は高橋藍の12得点(アタック11、エース1)を含む3名に留まった。

 ミラノの先発メンバーで元イタリア代表のミドルブロッカー、マルコ・ヴィテッロは、試合後のインタビューで、「ユウキがサーブで流れを変えてくれた」と、勝利を引き寄せたチームメートの活躍を絶賛。パドヴァの主将マルコ・ヴォルパート(イタリア)も、「サーブが見事だった。イシカワにしてやられた」と称賛の言葉を送った。現地解説者によると、気になる足の様子はアイシングを要しておらず心配のない程度とのことだ。

 来年2月初めに予定されている次回の直接対決では、どんな結果が待っているのか?一段とレベルアップした石川と高橋が今回を超える激闘を見せてくれるに違いない。

 順位をひとつ上げて7位のミラノは日本時間11月21日午前4時30分開始の第8節で、勝点タイの8位ブルーエナジー・ピアチェンツァとのホーム戦、10位パドヴァは同22日午前3時半から5位ウィズユー・ヴェローナとのアウェー戦に臨む。

構成●THE DIGEST編集部
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