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バレーボール

石川祐希と高橋藍の今季初対決に “バレーボール大国”が熱視線! 日本人ダービーを伊紙が大特集「全力を出して楽しもう」

THE DIGEST編集部

2022.11.13

石川(左)と高橋(右)。日本バレー界を牽引する二人が、世界最高峰のセリエAで対峙する。(C)Getty Images

石川(左)と高橋(右)。日本バレー界を牽引する二人が、世界最高峰のセリエAで対峙する。(C)Getty Images

「世界最高峰リーグ」と呼ばれるバレーボールのイタリア・セリエAで研鑽を積む石川祐希(パワーバレー・ミラノ)と高橋藍(パッラヴォーロ・パドヴァ)。この日本代表の主力2人が挑む今シーズン最初の直接対決を、現地最大手メディアが特集記事で報じている。

 現地時間11月13日に行なわれる第7節を前にした11日(現地時間)、イタリア最大手のスポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』は大きく紙面を割き、この「日本人ダービー」に臨む石川と高橋を特集。両者のインタビュー記事を掲載した。

 紙面のトップには、胸に背番号14が刻まれたそれぞれのクラブのユニホーム姿でガッツポーズをとる両選手のカラー写真とともに、「イタリア(リーグ)の日本人選手たち――僕らのダービーが世界に向けて衛星中継」の見出しが躍った。さらにその下には、漢字で記された“日本”の文字に加え、日の丸と2人の出身地を示す日本地図が描かれた。

 セリエAで8シーズン目を送る石川は記事内で、「(日本人対決)は初めてではないので、大きな興奮はない」と、周囲の熱狂に惑わされることなく冷静な様子で語る。
 
 チームの中心を担う代表メンバーの合流が遅れたミラノは、開幕戦でまさかの黒星。4節では、東京五輪で金メダルとMVPを獲得したイアルバン・ヌガペド(フランス)らを擁するモデナから勝利をもぎ取ったが、5戦全勝で首位独走していたペルージャとの6節は互角の戦いを繰り広げながらもセットを取り切れずに敗北を喫した。

 6戦を終えて3勝3敗という状況で迎えるこのパドヴァ戦は勝ち星を先行させる意味でも落としたくない一戦だ。ゆえに石川は「僕らにとって非常に重要な試合」と位置付ける。「黒星が重なり混迷したシーズン序盤を過ごしていて、チームには勝点が必要」と勝利への意気込みを語った。

 一方のパドヴァは5試合を終えて(6節は相手チームに新型コロナ感染者が発生したため延期)3勝2敗。強豪モデナと昨年の王者チヴィタノーヴァを立て続けに倒した開幕からの2試合で、高橋はMVPに輝く活躍を見せている。

 昨シーズンは後半からの登録でチーム事情によりリベロとしての出場を余儀なくされた高橋。本来のアウトサイドヒッターとして本格参戦した今シーズンについて本人は、「変化したことは、自分自身の心持ち。昨年は前半終了後からでトライアルとして経験を積むための挑戦だった。今シーズンは違い、開幕から戦うことの大切さとチームメートやスタッフからの信頼を肌で感じることが力になると分かった」と自信を深めている様子だ。
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