試合後、赤いベルトを巻いたジュリアはマイクを握る。

「朱里！スターダムで出会って3年間。私たちがお別れしてからしばらく経ちましたが、朱里はずっとずっと私のことを支えて来てくれた人です。ありがとうございます」

「そして、私にプロレス界で初めて仲間とは何なのかを教えてくれた人でした。ずっと心配されていたのも分かっていました。本当にずっと見守っていてくれて、デカイ壁になってくれてありがとうございました」

　ジュリアが朱里に感謝の意を伝えると、二人は泣きながら抱擁する。
  　試合後もジュリアは思いの丈が止まらない。「でもでもでも…朱里はバケモノ級にぶっ強くて、超優しくて。これからも朱里は私にとって大事な人だし、ずっとずっと尊敬する高い先輩なので、私はもっともっと強くなった朱里と闘いたい。だからよろしくな」と続けると、朱里はジュリアに抱きつき二人は倒れる。

　ジュリアは寝ながらマイクを掴むと「朱里、感謝してもし切れないあなたには。あなたから獲ったこのベルトは、もっともっと私が最高の景色に持っていくから。絶対にまたやるから！約束だぞ！」と言うと、立ち上がった二人は握手を交わし、朱里がジュリアを称えてグータッチ。赤いベルトを懸けた再会を約束した。

　スターダムは来年4.23神奈川・横浜アリーナ大会が決定。女子プロレスでは20年ぶりの横アリ進出に向かって、ジュリアを中心に動いていくことになりそうだ。

◆スターダム◆
『STARDOM DREAM QUEENDOM 2022』
2022年12月29日
東京・両国国技館
観衆　3869人
▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合（30分1本勝負）
＜王者＞●朱里（29分51秒　片エビ固め）ジュリア○＜挑戦者＞
※ノーザンライトボム
※第14代王者が11度目の防衛に失敗、ジュリアが第15代王者となる。

文⚫︎どら増田

【関連記事】前哨戦完勝の高橋奈七永が中野たむ＆なつぽい組を酷評！「アイドルだったら、ちんたらやっとけよ！」【スターダム】

【関連記事】高橋奈七永＆優宇がタッグリーグ優勝！「スターダムの人たちも一生懸命闘ってるんだな」“覚悟”を決めた奈七永はタイトル奪取へ

【関連記事】【スターダム】MIRAI＆壮麗亜美が大江戸隊を粉砕！「優勝して後楽園ホールに帰ってきたい」と誓う