橋本は風格をまとい堂々と花道を歩いての入場に対し、MIRAIは胸に手を当て、この試合に対する覚悟を見せるかのように入場する。

　試合は橋本がMIRAIをグラウンドの技術で圧倒していくと、重いボディスラム、ラリアットなどでさらに攻め立てる。エルボー合戦へ発展するも橋本はMIRAIを抱え上げ、コーナーへぶつける。一方MIRAIはコーナーへ登りミサイルキックで流れを作り、ラリアットを狙うも、橋本はこれをかわし、コブラツイストで締めあげる。

　ミラマーレを狙うMIRAIだったが、橋本は力づくでブレーンバスターを放ち、どよめく場内。投げっぱなしジャーマンを橋本が決めると、さらに連発。しかし、これはカウント2でMIRAIが返して、声出し解禁の今大会ならではのMIRAIコールが発生。しかし、最後は橋本のオブライトが決まり、カウント3。気がつけば、橋本の完勝だった。
  　試合後、橋本は「自称スターダムのエースMIRAI選手。やっぱり、あなたはこんなもんですか。おい！これで満足してねえだろうな？オマエ本気で勝つ気でこのリングに来てんのか。そんなんで、私の前に堂々と来るんじゃねえよ」とMIRAIのファイトに物足りない様子。

　続けて「スターダムさん、次のビックマッチ。朱里以外で、強い奴を用意してください。もうちょっと楽しませてよ、朱里選手」とスターダムに次戦の要求をするとともに朱里を挑発した。

　橋本の挑発に対して朱里は「今日の試合見て、改めてお前の強さ実感したよ」と冷静に受け止めると、「早くシングルしたいなぁ。まぁ最高の舞台で、オマエと試合ができるのを楽しみにしてるよ。もう1人終わった。次最高の舞台で試合してくれるよね。楽しみにしてます」と橋本の強さを認めつつ、対戦を楽しみにしている様子だった。

　バックステージでも、橋本の不満は止まらなかった。「こんなんじゃもの足りないから、楽しましてくださいよ。スターダムさん、次のビッグマッチは私に相応しい相手を用意してください。そのあと、メインディッシュの朱里をしっかり私が勝って、女子プロレスの最強は橋本千紘だっていうことを証明したいと思います」と語り、最終目標は朱里に勝って女子プロレス最強を証明するつもりだ。

◆スターダム◆
『スターダム12周年記念STARDOM Supreme Fight 2023～おおきにスターダム～』
2023年2月4日
大阪・エディオンアリーナ大阪第1競技場
観衆　1832人
▼シングルマッチ（30分1本勝負）
●MIRAI（15分18秒　オブライト）橋本千紘○

取材・文⚫︎どら増田 / FUZKI

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