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バレーボール

石川祐希と高橋藍の“日の丸ダービー”にファン殺到! バレー世界最高峰での「影響力がある」対戦に、日本代表の両雄も喜び

佳子S.バディアーリ

2023.02.07

チームを攻守で支えた石川は勝利に大きく貢献した。(C) Lega Pallavolo Serie A

チームを攻守で支えた石川は勝利に大きく貢献した。(C) Lega Pallavolo Serie A

 攻守で躍動した石川は19得点(アタック16、エース2、ブロック1)を記録。複数の現地メディアは、MVP(マン・オブ・ザ・マッチ)を受賞したパトリーのアタック決定率67%を卓越した守備で引き出したと報じている。一方の高橋もチーム2位となる13得点(アタック12、エース1)の活躍を見せ、敗れたものの主力として十分な存在感を示し、途中交代となった前回の雪辱を果たした。
 
 熱戦直後、2人の元にはサインや写真撮影を求めるファンが殺到。その数の多さに驚かされると同時に、汗で濡れたユニフォームのまま長時間にわたり丁寧に対応する両選手の姿が印象的だった。

 静けさを取り戻した会場でマイクを向けると、快くインタビューに応えてくれた石川は、「特別に意識することはあまりなかったが、このようにイタリアの地で日本人同士が対決できるというのは僕自身も楽しかった。まずはしっかり勝たなければいけない、勝点3を取らなければいけない試合だったので勝ち切れたことがなによりも一番嬉しい」と笑顔で同胞対決と勝利を喜んだ。

 チームバスの出発が迫るなか足を止めてくれた高橋はやや厳しい表情で、「負けてしまった悔しさはある」と述べつつ、「今こうやって日本人で対決できるところはまず嬉しい。日本国内で注目してもらっているので、世界で日本人プレーヤーが活躍していることで日本の子供達やバレーをやられてる方以外にも、競技の魅力が伝わるので影響力があると思う。本当に嬉しいことだなと思う」とたくましく語ってくれた。

 レギュラーシーズンは残り4試合。7位へ順位を上げたミラノは第8節で、勝点1差の6位ピアチェンツアとプレーオフ出場に向け重要な一戦に挑む。パドヴァは残留を争う他2チームも黒星で今節を終えたため、10位をキープ。5位へ浮上したウィズユー・ヴェローナとのホーム戦に臨む。(両試合とも日本時間12日23時30分開始予定)

取材・文●佳子S.バディアーリ
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