また、チーム全体の働きについても、「パワーユニットに関しては先週、セッションの後、スタッフに何かを提案すると、次のセッションではすでに改善されていることが感じられて、嬉しく思いました。全員がチームとしてうまく機能し、同じ方向に進んでいます」と満足感を示した角田は、最後に個人の目標を以下のように設定した。
  「今、再びレースに臨むことを本当に楽しみにしています。今季の僕の目標は、週末を通してより一貫したパフォーマンスを発揮することであり、レースでより良いパフォーマンスを発揮することです。トレーナーと何人かのエンジニアが新しく代わるなど、幾つかの変化がありましたが、個人的には十分に準備ができていると感じており、目標は昨季の終わりからの前進し続けることです。いつも通り100パーセント力を出し切ります」

　イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、新たな戦いに臨むイタリアのチームについて「バーレーンGPを前に、アルファタウリは大きな注目を集めている。サクヒールでの良き３日間の後、２人のドライバーは開幕戦に向けての準備を終えた。この冬の間に行なった開発作業のおかげで、彼らは流動的だった昨季を忘れられるだろう」と期待を寄せる。

また、角田については「2021年からの２シーズンで経験を積んできた日本人は、パフォーマンスの面で重要な一歩を踏み出すことが求められる」と綴っているが、これには本人も語っているように、一貫性を示すこと、ポイント獲得という結果を残し続けること、そして年上のチームメイトに違いを見せることが含まれるだろう。

　チームに流れていた売却の噂に対しては、フランツ・トスト代表が「（レッドブルのスポーツプロジェクト責任者の）オリバー・ミンツラフ氏と非常に良いミーティングを行ない、株主がチームを売却しないこと、レッドブルが今後もアルファタウリをサポートすることを確認した。どの噂にも根拠はない」と声明を発表したが、「昨季以上の良いパフォーマンスを発揮するため、シーズン開幕に向けて集中する必要がある」との彼の言葉通り、イタリア・ファエンツァのチームは好発進を切ることができるか!?

構成●THE DIGEST編集部
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