このように予選に向けても言及した角田について、チームは「ターン１での決定的瞬間。彼はリアのコントロールを失ってコースオフしたが、幸いにも復帰し、チェックのためにピットに戻ることができた」とスピン時を振り返り、FP２については「より力強いセッション」、初日を「天気も合わさって複雑な金曜日」と投稿。そして、チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルスは、以下のようにコメントを発している。
  「メルボルンでの金曜日は、全く容易には進まなかった。FP１の序盤は予定通りで、２台ともミディアムタイヤを履き、ユウキは新しい空力パーツをテストした。いつものように、セッションが進むにつれてグリップレベルが大きく上がり、ラップタイムは周回を重ねるごとに速くなった。パフォーマンスが良さそうだったため、続いてソフトタイヤを装着し、グリップがさらに上がることを期待したが、ふたりともソフトタイヤを機能させることに苦労し、改善はされなかった」

「（スピン時について）ユウキはターン１で予期せぬスナップに見舞われ、コントロールを失ってアウト側の縁石にヒットし、フロアにダメージを負った。修復が間に合わず、FP１で復帰はできなかった。（中略）FP２のセッション終盤には、インターミディエイト・タイヤへの理解を深めるために、ユウキにこのタイヤで何周か走らせた」

　イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、アルファタウリの初日を「角田とニック・デ・フリースの障害に満ちた最初のフリー走行。全体的には興味深いパフォーマンスだったにもかかわらず、とりわけ雨に見舞われたFP２では、両ドライバーともにAT04から必要なデータを得ることができず、最適化のための走り込みはFP３に持ち越しとなった」と、ネガティブに伝えた。

　他のメディアは、もっぱら角田のスピンに注目し、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は「角田が大きなスピン！　ウォールにヒットしなかったのはラッキーだった」、フランスのモータースポーツ専門サイト『Motorsport NEXTGEN-AUTO.com』は「ユウキは高速でのグラベルへのコースアウトで恐怖を感じた。しかし、この日本人ドライバーはAT04をウォールに接触させずに済んだ」と、それぞれ綴っている。

構成●THE DIGEST編集部
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