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ラグビー

47戦無敗のワイルドナイツを支える2人の世界一経験者。南アフリカ代表のレギュラー格が組織の歯車となる脅威

向風見也

2023.04.15

世界屈指の強豪国南アフリカでも存在感を発揮するデアレンデとデヤハー。来年のW杯でも活躍が期待される。写真中央で喜ぶのがデアレンデ。(C) Getty Images

世界屈指の強豪国南アフリカでも存在感を発揮するデアレンデとデヤハー。来年のW杯でも活躍が期待される。写真中央で喜ぶのがデアレンデ。(C) Getty Images

 ただし時間を追うごとに、ワイルドナイツは微修正を施す。向こうの攻め手の並びに、自軍の防御網が符合するよう立ち位置を整えた。

 そして7点のビハインドを追っていた後半15分、自陣10メートル線付近でデアレンデが際立つ。
 
 フランカーのベン・ガンターと一緒に相手走者を掴み上げ、球出しを遅らせる。その間、残った防御役が列をなし、サンゴリアスの展開を封じにかかる。

 最後はアウトサイドセンターのディラン・ライリーがインターセプト。快足を飛ばす。トライで点差を詰めた。

 直後のコンバージョン成功でタイスコアとしたワイルドナイツは、結局、41―29で快勝した。渋く光った防御について、デアレンデは組織の一員として述べた。

「チョークタックル(相手を掴み上げる防御)ができたことでブレイクダウン(接点での球出し)を遅らせ、(チーム全体の)ディフェンスのセットがよくなりました」

 4強以上でのプレーオフ行きはすでに決定。日本一を争う5月、2人はさらに真骨頂を示しそうだ。

 文句なしの個の力を、文句なしのチームの力に繋げる。

取材・文●向風見也
【動画】後半の組織防御が光った東京SG戦をチェック

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