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モータースポーツ

「僕をクラッシュさせる気か?」無線での厳しい返答も話題に… 角田裕毅、モナコGPはブレーキの問題で9番手を守り切れず

THE DIGEST編集部

2023.05.30

 今回のレースでは、終盤に無線でエンジニアからペースを上げるためにブレーキングについて指摘を受けた際、角田が「それは分かるけど、このブレーキはやばい!」「僕をクラッシュさせる気なのか、それとも何なの?」と厳しく返答したことが話題になったが、チームは苦しんだ日本人ドライバーについて、SNSで「苦労が続いた」「コンディションの変化により困難で厳しい1日になった」「フラストレーションに満ちた終わり方」と振り返った。
 
 そして、テクニカルディレクターのジョディ・エッギントンは、「ユウキにとっては、全てが計画通りで、ペースも良く、タイヤのグレイニングにも対処することができた。雨が降ってきたので、しかし、ブレーキを何度も調整したにもかかわらず、すぐにこれに苦しむこととなった。ブレーキが不安定なまま、ラップタイムが低下し、2台のマクラーレンに抜かれてしまった。我々はブレーキの問題を理解する必要があり、また空力のアップデートについては学ぶべきことがまだ多い」とのコメントを残している。

 海外メディアの報道を見ると、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は「角田は9番手を堅持し、全力を尽くした。スタートからレースの大部分をとしてポジションを維持し、何か良いことを期待して雨を待った。ピットストップは適切なタイミングだったが、週末を通してユウキを苦しめていたブレーキの問題はさらに悪化。彼は車をコース上に保とうと努めたが、最終的にはこれに屈した」と伝えた。

 一方、フランスのモータースポーツ専門サイト『Motorsport NEXTGEN-AUTO.com』は「9番手からスタートした角田は、78周中の66周目までこの順位を維持する好レースを見せ、トップ10以内でフィニッシュする見込みは十分にあると思われた。しかし、コースが濡れると日本人はミスをし、何人かのライバルが彼を追い抜いていったが、その原因はブレーキの問題だった」と報じている。

 そして、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、「モナコGPの勝者と敗者」という記事において、角田を「敗者」に選定。「角田はモナコGPの大部分で、断然トップの『ベスト・オブ・ザ・レスト』なドライバーだったが、レースで雨が降った直後に事態は急速に崩れた。(中略)結局のところ、アルファタウリにとっては6番手の車になる可能性があると思われたサーキットでの週末は、“無駄”なものとなった」と綴った。

構成●THE DIGEST編集部
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