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バレーボール

男子バレー日本代表エースの西田有志、パナソニック移籍が濃厚「プロとして、移籍を普通のことにしたい」。柳田将洋は東京GB入りか

北野正樹

2023.06.02

 昨年末、原因不明の体調不良で戦列を離れた。

 体調が戻って感じたのが、バレーが出来る喜びと同時に、バレーに向き合う意識の変化だった。
「もっとうまくなりたいという気持ちがすごく強くなりました。自分のレベルを上げたい、もっと強くなりたいと口に出して言えるようになったのが、すごく変わったところです。自分の中で『これが必要だったんだ。こういう気持ちで練習することが大切なんだ』と感じ、自分の行動も変わりました」と話す。
 
 ファンに向け、「今までこうした動きがなかったので、混乱されているファンの方もいらっしゃると思います。『移籍をしないで』という方もいらっしゃるかもしれませんが、それはプロとしてあるべき姿ではないと思います。そのチームで応援したいという方がたくさんいらっしゃるのは分かるのですが、プロとしてよりレベルを上げたい、より自分を高めたいというところの選択です」と理解を求める西田。

 Vリーグのトップリーグは、2024/25シーズンから「SVリーグ」として世界最高峰のリーグを目指す。外国人枠や移籍のルールも大きく変わることだろう。

 6月1日のVリーグ機構の「移籍希望選手リスト(男子)」には、西田のほか、元JTの小野寺太志、元堺の深津旭弘ら日本代表選手も掲載。1日には小野寺のサントリーへの移籍が決定。また、代表復帰の元ジェイテクトの柳田将洋は、移籍希望選手リストに未掲載だが国内移籍を模索しており、深津とともに東京GB入りが有力視されているなど、代表選手クラスの国内移籍も活発になってきている。

 西田の目指す「移籍は普通」という時代はそう遠くない。

取材・文●北野正樹

【著者プロフィール】
きたの・まさき/2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。関西運動記者クラブ会友。
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