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モータースポーツ

角田裕毅、トラックリミット違反でタイム抹消も「後悔はない」と断言。課題の“無線”には「ボリュームに改善の余地あり」と反省

THE DIGEST編集部

2023.06.04

 チームはSNSで、チームメイトのニック・デ・フリース(8番手)とともにダブル通過となったQ1では「素晴らしいラップ!」と称賛し、ともに脱落(デ・フリースは14番手)となったQ2では「悔しいセッション」と投稿。そして「簡単な1日ではなかった」と予選を振り返りながら、「求めていた結果ではなかったが、明日に向けて戦うペースはある」と、決勝には期待を寄せた。

 また、マシン・パフォーマンスの責任者であるギョーム・ドゥゾトゥは、「Q2でのユウキのラストラップは非常に力強かったが、残念ながらトラックリミット違反で取り消されてしまい、彼にとっては悔しい結末となった。しかし、昨日、今朝とバランスに苦しんでいただけに、このラップには彼も満足しているだろう」とのコメントを残している。

 現地メディアの報道では、フランスのモータースポーツ専門サイト『Motorsport NEXTGEN-AUTO.com』が「混乱に満ちたバルセロナでの予選。アルファタウリのドライバーたちはミスで自身を目立たせた」と題した記事において「デ・フリースと角田は、Q1で多くのミスを犯したにもかかわらず、ともにQ2進出を果たしたことは驚きである」と綴った。

 一方、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「ユウキとニックにとっての難しい予選。ふたりのアルファタウリ・ドライバーは、湿ったコースによるミスの犠牲となった。日本人ドライバーはQ3進出に失敗したが、それでもポイント圏内でのフィニッシュが最終目標であることに変わりはない」と報じている。

『THE RACE』は、トラックリミット違反でタイム抹消をエンジニアから無線で知らされた際の、角田の反応に注目。デビューイヤーから、無線での「罵声」が話題となることが多く、モナコGPにおいても「クラッシュさせる気か」と言い放つとニュースにもなった彼だが、今回は「何?」と訊いた後、その後の口調は穏やかなものだったという。
 
 同メディアによれば、予選後にこれについて訊かれた角田は「僕は叫びましたか? それほどでもないですよね?」と回答した後、「自分が叫んだことがとても悔しいです。僕が一番改善したいことですから」と冗談っぽく語り、「僕は感情をコントロールしていますが、まだ(声の)ボリュームという点で改善の余地があります。どれぐらい声が大きかったか気になりますが、結局のところ、頭がオーバーヒートしてしまうからです。でも、少しならOKでしょう」と続けた。

構成●THE DIGEST編集部

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