第3セットでは、高橋(藍)が緩急をつけたサーブでいきなり序盤に連続エース。サイドアウトの取り合いが続く大接戦で一際ギアを上げたのが石川だった。後衛からの果敢なツーアタック、瞬時に打ち分けるレフト攻撃やスペースを見極めた打球を次々と相手コートへ沈める。勝負どころの最終局面でも、2段トスで高橋(藍)の得点を演出し、バックアタックでセットポイントを引き寄せるなど、単独で7得点を挙げ、チームを2セット連取へとけん引した。
迎えた第4セット、西田に替わり開始から起用された宮浦が躍動。タイムアウトを挟んで2連続エースの後、豪快なアタックを連発してフランスにダメージを与え続け、ブロックアウトでマッチポイントを奪う。最後は相手のサーブがコートを大きく外れて、8連敗中だった東京五輪金メダリストから2016年に行なわれたリオデジャネイロ五輪予選の最終戦以来となる白星。終盤にレベルを上げて勝ちきる戦いぶりは、新たな進化を感じさせてくれた。
高橋(藍)がチーム最多の17得点(アタック14、ブロック1、エース2)、石川は16得点(アタック14、ブロック1、エース1)を記録。第2と第3セットに終盤からと、第4セットの開始から出場の宮浦が、13得点(アタック10、ブロック1、エース2)を叩き出した。
国際バレーボール連盟の配信サービス『Volleyball World TV』で解説を務めたルーカス・クレイトン氏は、4セット目だけで10得点を挙げた宮浦の爆発ぶりに大興奮。「ベンチから登場したミヤウラが、試合を支配!」と称賛。エースやアタックが相手コートに突き刺さるたびに、「誰にも止められない」「“ミヤウラ”マジック!」「センセーショナルなロケット弾」「インパクトを残した」と、そのダイナミックなパフォーマンスに感嘆の声を上げた。
全勝の日本は、この日に米国がブラジルに1-3で敗れたため、予選ラウンド首位へ浮上。世界ランクに変化はないが、フランス戦の勝利で10.44ポイントを手に入れ後続のアルゼンチンと差を広げた。
しばしの休養を挟んで、第2週は現地6月20日からフランスで開催される。プール4の日本を、カナダ、キューバ、ブラジル、アルゼンチン(対戦順)の4カ国としのぎを削る戦いが待ち受けている。
取材・文●佳子S.バディアーリ
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高橋(藍)がチーム最多の17得点(アタック14、ブロック1、エース2)、石川は16得点(アタック14、ブロック1、エース1)を記録。第2と第3セットに終盤からと、第4セットの開始から出場の宮浦が、13得点(アタック10、ブロック1、エース2)を叩き出した。
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しばしの休養を挟んで、第2週は現地6月20日からフランスで開催される。プール4の日本を、カナダ、キューバ、ブラジル、アルゼンチン(対戦順)の4カ国としのぎを削る戦いが待ち受けている。
取材・文●佳子S.バディアーリ
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