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バレーボール

「ファンタスティックな独壇場!」米国撃破の立役者、21歳・和田由紀子の強打に海外驚愕!「ワダの祭典!!」【女子バレーVNL】

佳子S.バディアーリ

2023.06.19

 序盤から優位に進めた第4セットは、後半に入りこの試合で始めてサーブミスが散見するなどペースダウン。石川と古賀が終盤に奮闘するも、連続ブレークを許して勝敗の行方はフルセットへ。
 
 セルビア戦とドイツ戦では、最終セットで足が止まり勝負できず悔しい負け方をした日本。しかし、この日は、武器のサーブと勝利への執念でそれを払しょくする。柴田がエース1本を含むサーブで相手守備を崩し、西村を中心に好守でラリーへ持ち込む。そこで矢継ぎ早に攻め込み、怒涛の6連続ブレークで大量リード。さらに、古賀がサーブで米国のミスを誘発して追加点を挙げ、相手コートを捉えられずにいたリリーフサーバーの入澤まいも、エース1本を含む3連続ブレークに貢献して12-2とする。守備と柴田のツーでミスが出るが、ここでも和田。ブロックアウトでマッチポイントを引き寄せ、自らの強烈なバックアタックで決勝点をもたらした。日本は強豪米国を撃破し、大金星で大会2週目を締めくくった。

 初先発フル出場の和田が、圧巻の試合最多32得点(アタック28、ブロック3、エース1)。石川は19得点(アタック16、ブロック1、エース2)、古賀がアタックのみで12得点を記録した。最終セットで米国に与えた6得点の内、2得点は日本のミス。攻撃で許したのはわずか4得点だった。

 注目を集めたのは、驚愕のポテンシャルを爆発させた和田。国際バレーボール連盟の配信サービス『Volleyball World TV』の解説者アンマリエ・アンダーソン氏は、21歳が披露した破格のパフォーマンスを、「レボリューション!」「ファンタスティックな独壇場」「“ワダ”の祭典!!」と大興奮しながら絶賛した。

 日本は5勝3敗として予選ラウンド6位を奪還。世界ランキングでは、上位国に勝利したことで格下のドイツに敗れ失ったポイントをほぼカバーし、7位をキープした。

 予選最終週となる第3週の会場はタイ・バンコク。プール5の日本代表は、現地6月28日に行われるトルコとの初戦に続き、オランダ、タイ、イタリアと対戦し、上位8位が駒を進める決勝ラウンド進出を狙う。

文●佳子.Sバディアーリ
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