試合後、奈七永はキッドに対して「やっと初対戦、こんな面白いやつが眠っていたとはな。オマエ、なんでくすぶってんだよ！そんなにパッションがあるんだったら、どんどん道を切り拓いていけるだろ！？」と迫り、彼女のパッションに投げかけた。

　続けて、「その姿が見たい。オマエがセコンドに選んだ中西百重は本当にそんなタイプだった。中西の小さくても強い姿を参考にして、もっともっと強くなれ！」と叫び、キッドの健闘を称えたうえでエールを送った。
  　これを聞いたキッドは奈七永に再戦を要求すると、セコンドの中西さんに向かって「試合したくなっちゃったんじゃないですか？」と語りかけた。「その気があるなら、私と一緒に…組まず、私の対角に立ってください。なんならナナモモで。ナナモモは、今のスターダムでできたら面白いんじゃないの？」と中西さんの復帰とナナモモ復活を熱望。握手を求めたが、中西さんは応じず、逆にキッドと奈七永を握手させるとバックステージへ消えた。

　バックステージでは３人が並んでコメントを出した。中西さんは「言いたい放題、やりたい放題」と呆れ顔だったが、復帰に関しては否定しなかった。

　伝説のタッグチーム『ナナモモ』は、現代の女子プロレスではどんな勝負を挑むのか、見てみたい気持ちが溢れてきた。はたして、中西さんから“さん”が取れる日は来るのか。今後の動向に要注目だ。

◆スターダム◆
『STARDOM MidSummer Champions 2023～真夏の王者たち～』
2023年7月2日
神奈川・横浜武道館
観衆　1307人
▼パッション注入マッチ（15分1本勝負）
○高橋奈七永（14分28秒　片エビ固め）スターライト・キッド●
※ワンセカンドEX

取材・文⚫︎どら増田

【動画】火花散る「パッション注入マッチ」を制したのは高橋奈七永！

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