チームの本拠地であるイタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「アルファタウリがハンガリーのコースに戻るのを待っている間、角田はアルファタウリの新しいチームメイトであるリカルドとの共闘により、技術パッケージの進歩に向けて努める。２人の共通の目標は、リカルドのレッドブル、ルノー、マクラーレンでの経験を活かし、ファエンツァのチームを永続的に上位争いができるようにすることでなければならない」と指摘した。
  　リカルドは、10年ぶりに復帰した古巣（当時はトロロッソ）での再デビュー戦に向けて、「自分の経験を活かして車を開発することも楽しみにしているが、一番は、ブダペストでは楽しんで、左足（ブレーキ）よりも右足（アクセル）を多く使って楽しい時間を過ごすことだと思う。非常に多くのコーナーが組み合わさっているこのコースを走る上でのキーポイントは、リズムに乗ることだ。車のバランスが取れていれば、本当に楽しむことができる」と語っている。

　元F１世界王者のデイモン・ヒルは、ポッドキャスト『F1 Nation』で、「ダン（リカルド）はまず角田を倒さなければならず、そのためにはすぐにでも全力で取り組む必要がある。彼には、登らなければならない巨大な山が待っている。スピードを取り戻すには時間がかかるし、簡単ではない。全ての神経が研ぎ澄まされるまでには、少し時間を要するだろう」と、このオーストラリア人ドライバーには厳しい戦いが待ち受けていることを指摘した（オランダのF１専門サイト『RN365』より）。

　一方で、角田にとってもこの手ごわい新たなチームメイトの出現は、プレッシャーにもなるだろうが、逆にさらなる自信を得るための絶好機とも言える。この新たな体制が、素晴しい相乗効果を生むことになるか。まずは、ハンガリーでの週末を注視したい。

構成●THE DIGEST編集部
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