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「決勝完走率100%」「大幅な成長示した」角田裕毅の前半戦を海外メディアが高評価! 一方で同僚リカルドとの比較にシビアな見解も

THE DIGEST編集部

2023.08.16

 このように多くの賛辞を贈られている角田だが、来る後半戦に向けては様々な展望が示されているようだ。英国公共放送「BBC」の「ラジオ5」のポッドキャスト『F1 CHEQUERED FLAG』では、1999年から2009年までマクラーレンでメカニックを務め、現在はコメンテーターやライターなど幅広く活動しているマーク・プリーストリーが、角田が「少しばかり厄介な状況にある」と見ている(イギリスのF1専門サイト『PLANETF1.COM』により)。
 
「なぜなら、リカルドが非常に強力であると思うからだ。(彼がベルギーGPの決勝で苦戦した)唯一の理由は、予選でトラックリミットを越えてラップタイムを失ったことだ。それは明らかに彼自身の過失だったが、それが彼をレースで(DRSトレインにより)立ち往生させた。同じ車でクリアなコース上に2人を並べたなら、リカルドは毎回勝つ兆候を見せていると思う。それは、角田にとって心配事となるだろう」

 さらに、「レッドブル・ファミリーが期待に応えられないドライバーに対して厳しいことは知られており、後半戦に注目する必要がある」とも語った元メカニックに対し、2020年のバーレーンGPでウィリアムズから出走した経験を持つ現役ドライバーのジャック・エイトケンは、「スパでの強力なパフォーマンスは角田に勢いを取り戻させた」との見解を示した。

「ダニエルはハンガリーGPでアルファタウリに加わると、順調に事が進み、最初のレースでも堅実にパフォーマンスを発揮するなど、早くも経験豊富なドライバーの彼を中心にチームは回っていくのが感じられた。対してユウキについては、このところ、レッドブル・グループにおける将来について疑問符がついていた。スパの決勝前まで、彼の状況は悪くなっていたが、レースを終えて少し立ち直ったと言えるだろう」

 F1は8月25日に開幕するオランダGPで再開されるが、角田はスパでの勢いを後半戦にも持ち込められるか。通算234レース出走の経験と通算8勝・1311ポイント獲得の実績を誇るチームメイト相手の対決はもちろん、対外的な争いを制してどれだけポイントをチームにもたらせるかなど、期待と興味は尽きない。

構成●THE DIGEST編集部
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