３つ目は、後半戦にモンツァなどウィリアムズの特性が活かされるレースが幾つかあり、自身もルーキーながら多くの追い抜きを見せているということで、ここまでフル参戦中のドライバーでは唯一ノーポイントに終わっているローガン・サージェントの「初入賞」を予想している。
  ４つ目には、現在はコンストラクターズランキングで３位につけているものの、序盤の勢いが衰えている今、フェラーリ、マクラーレンの激しい突き上げを食らうアストンマーティンが、ライバルとは違ってフェルナンド・アロンソしか車から最大限の性能が引き出せないハンデがあるということで、「チャンピオンシップ５位に終わる」ことを挙げた。

　そして最後は、「ダニエル・リカルドはポイントを獲得できない」。デ・フリース解雇に伴い、アルファタウリのシートを得た通算８勝を誇るベテランについて、同メディアは「８か月もの間、シートから遠ざかっていたことを考えれば、これから彼が課せられるタスクを過小評価するべきではない」と厳しく指摘する。

　また、チームメイトの角田を引き合いに出し、「AT04の問題が覆い隠しているようにも見えるが、３回のポイント獲得が証明しているように、ユウキはすでに次のレベルに進んでいる。この日本人ドライバーを打ち負かすのは、簡単なことではない。（再デビュー戦となった）ハンガリーでは驚きの走りを見せ、予選でも決勝でもチームメイトを抑えてフィニッシュしたダニエルだが、ベルギーでは力及ばず、ユウキが果たしたポイント獲得を逃した」とも綴っている。

「ダニエルは優れたドライバーであり、マクラーレンを去った時の状態から復活したと思われるが、それでもポイントは獲得できないだろう」と締めた同メディア。これらの予想は、決して驚きを誘うものではないかもしれないが、的中するかどうかは間もなく始まる後半戦で確認しよう。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】痛快なオーバーテイクで魅了したベルギーGPの角田裕毅

【関連記事】角田裕毅が「オーバーテイク回数記録」で上位ランクイン！

【関連記事】専門メディア激賞！ 角田裕毅、ベルギーGP10位入賞に「今季最高のパフォーマンス」