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ラグビー

「…だめですね」大一番で日本代表に突き付けられた現実、選手たちはどう受け止めたのか?【ラグビーW杯】

向風見也

2023.10.10

 ラインアウトやキックオフと同様に攻防の起点となるスクラムでは、概ねいい形で耐えるも終盤に反則を犯すこともあった。稲垣は認める。

「いいスクラムが組めた瞬間もありました。ただ80分間を通して組めたかというと…。最後、競っている段階でプレッシャーを受け、ペナルティを与えてしまいました」
 
 いくつも悔やまれるシーンを作ってしまい、2大会連続での決勝トーナメント行きを逃すこととなった。ただし見方を変えれば、それだけ思うに任せぬ展開ながらも大敗はしなかった。ラスト5分を切るまでは、点差を1桁台に抑えた。

 スタンドオフの松田力也は、最後の最後まで希望を捨てなかった。

「システム的には問題ない。(問題は)小さなミスのところ。ただ、皆、ミスをしたくてしているわけではない。僕たちが追う立場のほうが、アルゼンチン代表にプレッシャーがかけられる」

 2019年の日本大会以来、パンデミックに伴う活動停止が最も長かった上位国のひとつは日本代表だった。ハンデを背負いながらのチャレンジを、残念な結末で終えた。船頭役の姫野は「選手を誇りに思う」と何度も繰り返していた。

取材・文●向風見也
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