また、レース界だけでなく、母国オランダからはサッカー代表チームの監督であるロナルド・クーマンも同国初のF1世界王者を称賛するとともに、そのメンタル面のコントロール能力に注目して、自チームを率いる上で何かしらのヒントを得るために、意見交換の機会を求めている(F1専門誌『FORMULE1.NL』より)。
「彼がこれまでに何を達成し、どのようにそれを達成したか、そしてパフォーマンスにどれだけ集中しているかについて話せたら面白いだろう。特に、最後の点は非常に興味深い。マックスはザントフォールト(オランダGP)で3年連続優勝を果たしているが、状況が慌ただしく変わる中、何度もピットインを強いられ、ひとつのミスがあっても優勝を逃したかもしれない状況で、膨大なプレッシャーを受けながらも冷静でいられたことは、非常に素晴らしい」
このように、誰もが賛辞を惜しまない偉業を26歳にして成し遂げたフェルスタッペン。史上最年少の17歳でF1デビューを飾ったということもあり、多くの最年少記録を樹立してきたが、モータースポーツ専門サイト『SPEEDWEEK.COM』の英国版は3度以上の世界王者に輝いた歴代ドライバーのF1デビュー年齢、初優勝に費やしたレース数、初の世界制覇時の年齢、3度目の世界制覇時の年齢を紹介している。
◇マックス・フェルスタッペン(1997年生まれ)/17歳でデビュー→24戦目で初優勝→24歳で初の世界王者→26歳で3度目の世界王者
◇ルイス・ハミルトン(1985年)/22歳でデビュー→6戦目で初優勝→23歳で初の世界王者→30歳で3度目の世界王者
◇セバスチャン・ヴェッテル(1987年)/20歳でデビュー→22戦目で初優勝→23歳で初の世界王者→25歳で3度目の世界王者
◇ミハエル・シューマッハー(1969年)/22歳でデビュー→18戦目で初優勝→25歳で初の世界王者→31歳で3度目の世界王者
◇アイルトン・セナ(1960年)/24歳でデビュー→17戦目で初優勝→28歳で初の世界王者→31歳で3度目の世界王者
◇アラン・プロスト(1955年)/25歳でデビュー→19戦目で初優勝→30歳で初の世界王者→34歳で3度目の世界王者
◇ネルソン・ピケ (1952年)/26 歳でデビュー→24戦目で初勝利→29歳で初の世界王者→35 歳で3度目の世界王者
◇ニキ・ラウダ(1949年) /22歳でデビュー→32戦目で初優勝→26歳で初の世界王者→35 歳で3度目の世界王者
◇ジャッキー・スチュワート(1939年)/25歳でデビュー→8戦目で初優勝→30歳で初の世界王者→34歳で3度目の世界王者
◇ジャック・ブラバム(1926年)/29歳でデビュー→17戦目で初優勝→33歳で初の世界王者→40歳で3度目の世界王者
◇ファン・マヌエル・ファンジオ(1911年)/39歳でデビュー→2戦目で初優勝→40歳で初の世界王者→44歳で3度目の世界王者
早熟のイメージがあるフェルスタッペンだが、初優勝には24戦を要し、2021年シーズンの最終戦、最終ラップでハミルトンを抜き去って初タイトルを獲得した際には、トロロッソ(現アルファタウリ)でのデビュー戦から6年が経っており、これは上記11人の中では最長である。
常に才能を感じさせながらも、時に無謀な仕掛けで批判を浴びたりして、苦悩も味わいつつ、180レース(カタールGP終了時)という豊富な経験の中で成長を遂げてきた結果、26歳としては異例なほどの成熟ぶりを見せ、向上を続ける車によって勢いを増し、もはや敵なしとなったフェルスタッペン。まだまだここから円熟味を増していくことを考えれば、「絶対王者」として、今度は最多、最長記録を次々に塗り替えていくのだろう。
構成●THE DIGEST編集部
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「彼がこれまでに何を達成し、どのようにそれを達成したか、そしてパフォーマンスにどれだけ集中しているかについて話せたら面白いだろう。特に、最後の点は非常に興味深い。マックスはザントフォールト(オランダGP)で3年連続優勝を果たしているが、状況が慌ただしく変わる中、何度もピットインを強いられ、ひとつのミスがあっても優勝を逃したかもしれない状況で、膨大なプレッシャーを受けながらも冷静でいられたことは、非常に素晴らしい」
このように、誰もが賛辞を惜しまない偉業を26歳にして成し遂げたフェルスタッペン。史上最年少の17歳でF1デビューを飾ったということもあり、多くの最年少記録を樹立してきたが、モータースポーツ専門サイト『SPEEDWEEK.COM』の英国版は3度以上の世界王者に輝いた歴代ドライバーのF1デビュー年齢、初優勝に費やしたレース数、初の世界制覇時の年齢、3度目の世界制覇時の年齢を紹介している。
◇マックス・フェルスタッペン(1997年生まれ)/17歳でデビュー→24戦目で初優勝→24歳で初の世界王者→26歳で3度目の世界王者
◇ルイス・ハミルトン(1985年)/22歳でデビュー→6戦目で初優勝→23歳で初の世界王者→30歳で3度目の世界王者
◇セバスチャン・ヴェッテル(1987年)/20歳でデビュー→22戦目で初優勝→23歳で初の世界王者→25歳で3度目の世界王者
◇ミハエル・シューマッハー(1969年)/22歳でデビュー→18戦目で初優勝→25歳で初の世界王者→31歳で3度目の世界王者
◇アイルトン・セナ(1960年)/24歳でデビュー→17戦目で初優勝→28歳で初の世界王者→31歳で3度目の世界王者
◇アラン・プロスト(1955年)/25歳でデビュー→19戦目で初優勝→30歳で初の世界王者→34歳で3度目の世界王者
◇ネルソン・ピケ (1952年)/26 歳でデビュー→24戦目で初勝利→29歳で初の世界王者→35 歳で3度目の世界王者
◇ニキ・ラウダ(1949年) /22歳でデビュー→32戦目で初優勝→26歳で初の世界王者→35 歳で3度目の世界王者
◇ジャッキー・スチュワート(1939年)/25歳でデビュー→8戦目で初優勝→30歳で初の世界王者→34歳で3度目の世界王者
◇ジャック・ブラバム(1926年)/29歳でデビュー→17戦目で初優勝→33歳で初の世界王者→40歳で3度目の世界王者
◇ファン・マヌエル・ファンジオ(1911年)/39歳でデビュー→2戦目で初優勝→40歳で初の世界王者→44歳で3度目の世界王者
早熟のイメージがあるフェルスタッペンだが、初優勝には24戦を要し、2021年シーズンの最終戦、最終ラップでハミルトンを抜き去って初タイトルを獲得した際には、トロロッソ(現アルファタウリ)でのデビュー戦から6年が経っており、これは上記11人の中では最長である。
常に才能を感じさせながらも、時に無謀な仕掛けで批判を浴びたりして、苦悩も味わいつつ、180レース(カタールGP終了時)という豊富な経験の中で成長を遂げてきた結果、26歳としては異例なほどの成熟ぶりを見せ、向上を続ける車によって勢いを増し、もはや敵なしとなったフェルスタッペン。まだまだここから円熟味を増していくことを考えれば、「絶対王者」として、今度は最多、最長記録を次々に塗り替えていくのだろう。
構成●THE DIGEST編集部
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