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食と体調管理

「パリ五輪では12秒台でメダルを」男子ハードル・泉谷駿介が目指す次の目標と日々を支える食生活

酒井政人

2024.01.09

写真提供:住友電気工業株式会社

写真提供:住友電気工業株式会社

■大学入学、110mハードルの選手として世界へ

──高校卒業後は名門・順天堂大学に進学されました。陸上競技選手としての未来をどのように描いていたのですか?

 大学に入ってからは混成競技ではなく、跳躍種目を取り組み、将来的には走幅跳か、三段跳で世界と勝負したいと思うようになっていました。越川一紀コーチに「身体が小さいから混成競技は難しい」とキッパリ言っていただいたのが良いきっかけになったと思います。

──大学では跳躍ブロックに所属しながら、110mハードルで大活躍されました。1年時(2018年)はU20世界選手権で銅メダルを獲得して、日本インカレで優勝。U20日本選手権では三段跳との2冠を達成しています。

 正直、110mハードルの結果は予想外でした(笑)。自分では110mハードルの才能があるという自覚はなくて、山崎一彦コーチ、越川コーチに、「踏み切りが強い」「センスあるね」などと言われて、そうなのかなと思ったぐらいでした。
 
──2年時(2019年)は男子110mハードルでドーハ世界陸上の日本代表に選ばれましたが、予選を棄権しました。どんなお気持ちでしたか?

 現地まで行っていたので走れないと決まったときは虚無感が凄かったですね。自分が立つはずだったレーンを観て、何とも言えない気持ちになりました。脚が痛くても走りたかった、という気持ちもありました。

 しかし、今後のことを考えて、帯同した山崎コーチと話し合った結果、「やめておこう」という判断しました。目の前で他の日本人選手の刺激的なレースも観ることが出来たので忘れられないですね。

──大学時代は110mハードルだけでなく、走幅跳、三段跳、4×100mリレーにも出場されています。トップレベルの選手では珍しいと思いますが、種目を絞らなかった理由を教えてください。

 単純にいろんな種目をやるのが楽しいと思えるからです。昔からやっていた走高跳はいつやっても楽しいなと思いますし、それぞれその種目にいいところがあります。

──そのなかで、いつから110mハードルがメイン種目になったのですか?

 東京五輪に出場するため、参加標準記録に一番近かった110mハードルに専念しようとなりました。大学3年生か4年生のときだったと思います。
 

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