第1セットの序盤に4点のビハインドを負ったミラノだったが、石川がエース2本を含むサーブで5連続ブレークの起点となり、形勢を一転。これで優位に立つと徐々にリードを広げて、ライトからの石川の一打でセットを先取した。ところが、第2セットは早々に奪った6点のリードを3打続いたアタックミスなどで手放してしまう。石川のレフト弾とブロックで一度は1点差に詰め寄るが、ピアチェンツァが投入した2mの若手OPファブリッツィオ・ジローニとルカレッリの攻撃に屈して試合を振り出しに戻された。
開始からサーブミスが続き劣勢でスタートした第3セット、石川がノールック弾を決めると流れがミラノに傾き出す。ポッロのエースで同点とした後、石川の2段トスをカジースキが叩いて逆転。20歳のレゲルスのバックアタックなどで僅かにリードしたところで、相手を突き放したのは石川の2打だった。まず、ルカレッリと演じた技ありのフェイント合戦を制すと、4点のビハインドを負ったピアチェンツァがたまらずタイムアウトを取るが、お構いなしに直後のロングラリーをブロックアウトでものにしてさらにリードを広げる。終盤に追い上げを許すも、握ったセットポイントを2枚替えによるブロック強化でラリーへ持ち込みピアノがルカレッリをシャットアウト。2セット目を奪取して勝利へ近づいた。
しかし、第4セットは終盤に逆転を許して献上。突入した最終セットは一進一退の攻防戦が続く。石川が悪球を打ち切った一打と超インナースパイクで中盤に2点のリードを奪ったミラノだったが、レセプションのミスと被ブロックで再び混戦へ逆戻り。1点のリードを保持して迎えた終盤、石川が絶妙なレセプションでロセルの攻撃を引き出して2度のマッチポイントを握るが、大会連覇の夢をつなぎ留めたいピアチェンツァに粘られ逆転を許す。それでも諦めないミラノは6度にわたり相手のマッチポイントをしのぎ、主将ピアノの2連続ブロックで2時間超えの白熱したバトルに勝利した。
2大会連続で臨む準決勝(日本時間1月28日午前2時30分開始予定)の相手は、モデナをストレートで退けた2位ペルージャに決定。昨年逃した決勝の舞台を目指す。
石川はチーム最多で全体2位の19得点(アタック15、ブロック2、エース2)を記録した。国際バレーボール連盟の配信サービス『Volleyball TV』で実況を務めたフィリッポ・サーヴィ氏とジャーナリストで解説者のシモーネ・カルパニーニ氏は、背番号14のパフォーマンスへ絶賛を連発。第1セットの戦況を変えたエース2本を、「誰も対応できない完璧なコース」と称賛し、真骨頂と言えるクロス方向への鋭いレフト弾には、「おー!ショータイム!」「ブロックを置き去りにするスピード」「昨季リーグでMVP級の活躍を見せた実力者」と声を揃えた。第3セットにキレの詰まったバックアタックが炸裂すると、「ロベルト・ピアッツァ監督の秘蔵っ子がスキル全開」と熱くコメントし、悪球を勇敢に叩き込んだ最終セットの大事な場面では、「ノー!信じられない。難しいボールにワンステップで合わせてあり得ないフィニッシュ」と感嘆するなど、試合を通して賛辞の言葉が続いた。
リーグ5位につけるミラノの次戦はシーズン後半戦の2節(同1月7日午前2時開始予定)。中2日で同じ敵地へ戻りピアチェンツァとの再戦に挑む。
構成●THE DIGEST編集部
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【男子バレーPHOTO】龍神NIPPONを牽引するキャプテン石川祐希の厳選ショット
開始からサーブミスが続き劣勢でスタートした第3セット、石川がノールック弾を決めると流れがミラノに傾き出す。ポッロのエースで同点とした後、石川の2段トスをカジースキが叩いて逆転。20歳のレゲルスのバックアタックなどで僅かにリードしたところで、相手を突き放したのは石川の2打だった。まず、ルカレッリと演じた技ありのフェイント合戦を制すと、4点のビハインドを負ったピアチェンツァがたまらずタイムアウトを取るが、お構いなしに直後のロングラリーをブロックアウトでものにしてさらにリードを広げる。終盤に追い上げを許すも、握ったセットポイントを2枚替えによるブロック強化でラリーへ持ち込みピアノがルカレッリをシャットアウト。2セット目を奪取して勝利へ近づいた。
しかし、第4セットは終盤に逆転を許して献上。突入した最終セットは一進一退の攻防戦が続く。石川が悪球を打ち切った一打と超インナースパイクで中盤に2点のリードを奪ったミラノだったが、レセプションのミスと被ブロックで再び混戦へ逆戻り。1点のリードを保持して迎えた終盤、石川が絶妙なレセプションでロセルの攻撃を引き出して2度のマッチポイントを握るが、大会連覇の夢をつなぎ留めたいピアチェンツァに粘られ逆転を許す。それでも諦めないミラノは6度にわたり相手のマッチポイントをしのぎ、主将ピアノの2連続ブロックで2時間超えの白熱したバトルに勝利した。
2大会連続で臨む準決勝(日本時間1月28日午前2時30分開始予定)の相手は、モデナをストレートで退けた2位ペルージャに決定。昨年逃した決勝の舞台を目指す。
石川はチーム最多で全体2位の19得点(アタック15、ブロック2、エース2)を記録した。国際バレーボール連盟の配信サービス『Volleyball TV』で実況を務めたフィリッポ・サーヴィ氏とジャーナリストで解説者のシモーネ・カルパニーニ氏は、背番号14のパフォーマンスへ絶賛を連発。第1セットの戦況を変えたエース2本を、「誰も対応できない完璧なコース」と称賛し、真骨頂と言えるクロス方向への鋭いレフト弾には、「おー!ショータイム!」「ブロックを置き去りにするスピード」「昨季リーグでMVP級の活躍を見せた実力者」と声を揃えた。第3セットにキレの詰まったバックアタックが炸裂すると、「ロベルト・ピアッツァ監督の秘蔵っ子がスキル全開」と熱くコメントし、悪球を勇敢に叩き込んだ最終セットの大事な場面では、「ノー!信じられない。難しいボールにワンステップで合わせてあり得ないフィニッシュ」と感嘆するなど、試合を通して賛辞の言葉が続いた。
リーグ5位につけるミラノの次戦はシーズン後半戦の2節(同1月7日午前2時開始予定)。中2日で同じ敵地へ戻りピアチェンツァとの再戦に挑む。
構成●THE DIGEST編集部
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