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バレーボール

「またイシカワにやられた」本格復帰の石川祐希が強豪ペルージャ相手に天敵ぶり発揮! ミラノが6位に浮上して前半戦終了

THE DIGEST編集部

2023.12.29

強豪ペルージャ相手に天敵ぶりを発揮した石川。写真:佳子S.バディアーリ

強豪ペルージャ相手に天敵ぶりを発揮した石川。写真:佳子S.バディアーリ

 現地時間12月26日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2023-24シーズン前半最終戦の11節が行われた。男子日本代表の石川祐希が所属するアリアンツ・ミラノは、シル スーサ ヴィム・ペルージャとアウェーで対戦。セットカウント3-2(14-25、20-25、25-12、25-22、15-12)でフルセットの激闘を大逆転の末に制して勝利を収め、6位に浮上して前半戦を締めくくった。
 
 ミラノは、守備での途中出場で石川が公式戦4試合ぶりにコートに立った前節のターラント戦を白星で終え、最終日を待たずにコッパイタリアへ7位以上での出場を確定させた。石川は直近の欧州大会CEVカップでもセット終盤に後衛を任され、準々決勝プレーオフ進出に貢献。このペルージャ戦では、ベンチスタートの後、2セット目から途中出場。攻撃に参加して待望の本格復帰を果たした。

 対戦相手のペルージャは、前節の首位争いでトレンティーノに敗れ2位へ後退。昨季はプレーオフでミラノに4強の座を明け渡した後、5位決定戦でCEVチャレンジカップ出場権を逃して10年ぶりに欧州大会のないシーズンを送っている。昨季王者のトレントで7シーズン指揮を執ったアンジェロ・ロレンツェッティ監督を迎えて船出し、前大会の準決勝進出クラブとして出場した(ファイナリスト2クラブが出場辞退のため)クラブ・ワールドカップで連覇を果たしている。伊リーグ初シーズンだった昨季に低迷が続いたOHカミル・セメニュク(ポーランド)や新加入OPワシム・ベンタラ(チュニジア)が好調を維持。主将のOHウィルフレド・レオン(ポーランド)の負傷離脱が続いており、ミドルブロッカー(MB)のロベルト・ルッソ(イタリア)も代表戦での足首負傷でまだ調整中だ。

 現地取材に訪れたアウェーの地はおよそ4,300人の観客が詰めかけ、チケットはほぼ完売。ミラノは石川がベンチから見守った第1セットを、レセプション成功率(A+Bパス)30%とアタック決定率25パーセントに加え、被ブロック6本とエース3本を許すなど、試合に入り込めないまま大差で献上した。

 第2セットはOHオスニエル・メルガレホ(キューバ)に替えて、石川を攻守で起用。僅差で追う展開の終盤の入りには、レフトからの鮮やかな復活弾で1点差へ詰め寄る。しかし、最終局面でサイドアウトに苦戦したミラノはセットを連取されてしまう。

 第3セットは、石川がレセプションで最初の得点を引き寄せてスタート。OHマテイ・カジースキ(ブルガリア)が3連続を含むエース5本など、サーブでなんと11連続ブレークを呼び込み序盤からペルージャを圧倒する。リズムが戻ったミラノのブロックは6得点を記録。石川もアタックで3得点を決めるなど、13点差でセットを奪い返した。
 
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