第1セットを奪われ、2セットを連取しなければ敗退となるミラノ。崖っぷちの第2セットも序盤から劣勢を強いられるなか、再びブロックで息を吹き返す。まずはポッロがワンハンドでOHクレブノの打球を阻止して流れを呼び込み、1stレグで27点を叩き出したOPブトリンをロセルがシャットアウトして同点。すぐに押し返されるが、カジースキと石川の連続弾とピアノのブロックで逆転に成功する。直後に相手のサーブでレセプションの安定を欠いて2点差へ逆戻りするも、終盤に石川のライト攻撃などで奮戦し、22-23として粘る。だが、相手が先に握ったマッチポイントで、石川がアタックを放った際に反則をとられてしまい万事休す。ザヴィエルチェが2セットを奪取したことで、勝点で並ぶことが不可能となったミラノの敗退が決定した。
石川を残して全メンバーを入れ替えて臨んだ第3セットも僅差で敗れたが、終始接戦を繰り広げた。
石川はアタックのみでチーム2位の7得点を記録。ミラノにとって悔しい結果に変わりはないが、相手の2倍に当たるブロック10本を成功させるなど、前回の対戦からレベルを上げた戦いぶりで強敵と渡り合った。その一方で、エースはOPペータル・ディルリッチ(クロアチア)の1本に留まり、ザヴィエルチェは6本。レセプションがA+Bパス成功率38%と低調だったことなど課題を残したほか、1得点に終わったカジースキのコンディションも気になるところだ。
ミラノの次戦は5位で迎えるスーペルレーガのレギュラーシーズン後半4節(日本時間1月22日午前2時開始予定)。勝点同数で勝利数が「1」上回り4位につけるクチーナ ルーベ・チヴィタノーヴァとのアウェー戦に挑む。
構成●THE DIGEST編集部
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