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ラグビー

「超速ラグビー」掲げる新生エディージャパンが始動! 次回W杯へ台頭が期待される若手ブレイク候補5選

向風見也

2024.02.10

●ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ/ナンバーエイト/192センチ・102キロ/23歳)

 岡山のIPU環太平洋大へ進んだのは2019年。元日本代表でもある小村淳ヘッドコーチに誘われた。

 異文化体験のチャンスに「行かなかったら後悔しちゃうと思った」。入学1年目に父の逝去、2、3年目にはウイルス禍に伴う行動制限に苦しむが、4年目に大学選手権へ初出場。23年にコベルコ神戸スティーラーズへ入ると、ピンチの際に駆け戻る速さ、堅実な防御でブレイクした。

 ジョーンズは「すごく頭がいい選手です。日本語も上手」と太鼓判を押す。本人は端正な「日本語」で話す。

「私の強みはスピードで、エディーさんもスピードを使っていきたいと言っている。強みを活かしたプレースタイルを見せて、チャンスを作りたいと思います」

 
●チャーリー・ローレンス(トヨタヴェルブリッツ/センター/170センチ・89キロ/25歳)

 イギリス人の父とフィリピン人の母が香港に住む間に生まれ、5歳で出会ったラグビーに没頭すべく15歳でニュージーランドへ渡っている。

 同国では7人制代表入りに迫るも、現コベルコ神戸スティーラーズに入った18年以降ずっと赤と白のジャージィを目指してきた。この冬、初のリストアップが叶った。

「やっと、自分にもチャンスが来た。楽しみです」

 トップレベルのセンターにあっては小柄も、強靭でスキルフルだ。攻防の境界線へ仕掛けながらのパス、相手の懐をえぐるような突進、堅実なタックルで渋く光る。ジェイミー・ジョセフ前ヘッドコーチ時代の日本代表にも注目されていた。


●高本とむ(帝京大学→リコーブラックラムズ東京/ウイング/182センチ・82キロ/22歳)

 東福岡高時代から韋駄天として名を馳せ、帝京大では2季目終了後に転機を迎えた。同部名物の猛練習と並行し、エクストラのウェイトトレーニング、走り込みに注力。大学選手権決勝でメンバーから外れたのが悔しかったからだ。

「言ったら、自分の身体が商売道具なんで。自分がどんだけ頑張れるかで次の試合の結果、将来の結果も変わってくるとわかっていたので、しんどくても頑張れましたね」

 かくして学生シーン屈指の仕留め役として福岡入りし、ジョーンズに「(防御網を)抜ける能力がある。フィジカルもいいです」と褒められた。

 今回招集のウイングでは、サモア出身で代表資格を得たばかりのマロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ/182センチ・91キロ/27歳)も即戦力と見られる。タフな競争へ若者は息巻く。

取材・文●向風見也
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