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モータースポーツ

角田裕毅、VCARBの「フロントの力強さ」に満足感を示す一方でリアの要改善を指摘! 専門メディアは「間違いなく中団勢に入れる」

THE DIGEST編集部

2024.02.24

 チームとしては全体6番目となる367周の走行で、ラップタイムでは昨年よりも0.486秒も改善されたというRB。チーム代表のローラン・メキーズは、「前向きなスタートを切り、シーズン中の成長の鍵となる堅実なプログラムを実行できた。開幕戦(バーレーン・グランプリ)はすぐに始まるが、目指すレベルでこれに備えるためには、まだやるべきことは多くある。ダニエルとユウキ、そしてファクトリーのスタッフの、これまでの勤勉さと素晴らしい精神に感謝したい。レースを始めるのが待ちきれない!」との声明を発した。

 また、レースディレクターのアラン・パーメインも、「間違いなくポジティブな3日間だった。車は非常に信頼性の高い走りを見せてくれたし、膨大な量のデータも収集できた。我々は品質テストに重点を置き、時間をかけてセットアップの変更を行ない、車を理解できた。今日はそれに幾つかのロングランを組み合わせ、ダニエルはレースディスタンスを走行したが、完璧にプログラムは進んだ。これから数日かけて収集したデータを分析し、開幕戦だけでなく、今後のレースにも活かしていきたい」と、テストへの好印象を明かした。
 
 英国の日刊紙『The Telegraph』から「赤、白、青のカラーの使い方が非常にクレバーであり、カーナンバーの書体もボーナスポイント」として、「VCARB01」のカラーリングがキックザウバーに次ぐ全体2番目の評価を得たRBだが、そのパフォーマンスやポテンシャルについては、各メディアが様々な見解が示している。

 同国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、「水曜日(初日)の朝のRBは少し不安定なように見え、ドライバーがコーナー中盤でスロットルを踏もうとすると、リアエンドがふらつき、それが正確さを欠いた状態を強いていたが、翌日には良いターンインができるようになり、コーナーを通して理性的なグリップがあり、スピードを維持が可能になった。少しアンダーステア傾向があるが、間違いなく中団グループに入れる車のようだ」と、その進歩ぶりを強調している。

 対して、『PLANETF1.COM』は、「リカルドは3日間、ずっと素晴らしい調子であり、VCARB01が強い車であるという事実に支えられてきた。とくに水曜日には、VCARBの適応性に感心させられたものだ。しかし、イタリア・ファエンツァを拠点とするこのチームは、他のチームよりも成功が早かったようで、金曜日の夕方までには、ライバルに対して持っていた明らかな優位性は薄れている」と綴った。

 チーム内部でも、ピーター・バイエルCEOらが中長期での進歩を目標に掲げ、今季序盤に関しては苦戦もあり得るとし、リカルドも「慎重に見る必要がある」と指摘しているが、間もなく開幕する新シーズンにおいて、新生チームがいかなるスタートを切るかは、最大の興味のひとつだと言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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