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バレーボール

“強豪キラー”石川祐希がMVPの躍動! ミラノが2位ペルージャとの激闘を制し、6位でプレーオフへ「難しさがあるなかで勝利できた」

THE DIGEST編集部

2024.03.05

 第2セット、エース2本などで序盤に最大4点のリードを奪ったミラノだったが、中盤にジャンネッリのサーブで詰め寄られ、終盤にはレオンのサーブでもレセプションで苦戦を強いられる。石川の2打などで相手のセットポイントを3度にわたり回避して粘るが、逆転でこのセットを献上。第3セットも再び相手のサーブに出鼻をくじかれ中盤の5連続ブレークで万事休すとなり、大差でセットを連取された。

 試合途中、他チームの結果が先に出揃い、勝点+3のモンツァが5位確定。ヴェローナがチヴィタノーヴァに敗れ+0となり、ミラノに6位浮上のチャンスが訪れた。条件は勝点1以上だ。フルセットへ持ち込むために奪取必須の第4セット。開始と同時に石川が叩き込んだ今季リーグ(コッパ戦を含む)30本目のエースで勢いに乗り、終始リードを維持する。終盤に巻き返しを許して23-23とされるも、相手のサーブミスで到来したセットポイントを、石川がレギュラーシーズン通算アタック200得点目となる渾身のブロックアウトで仕留め、フルセットへ。この瞬間、勝敗に関わらず勝点1を確保したミラノだが、それに満足することなく、続く第5セットでペルージャを圧倒。本拠地を埋め尽くした5196人の観客の前で勝利を飾り、レギュラーシーズンを締めくくった。

 石川はチーム最多の20得点(アタック16、エース3、ブロック1)を挙げ、今季の公式戦(欧州大会を含む)通算300得点を達成。“強豪キラー”の称号に相応しい活躍でペルージャに2勝1敗で勝ち越し、MVP(マン・オブ・ザ・マッチ)を受賞した。
 
 試合後のオンコートインタビューにイタリア語で応じた石川は、「僕らは素晴らしい試合をやってのけた。難しさがあるなかで勝利できたことをチームは喜んでいる。向上すべき部分があるのは確か。ペルージャ戦では毎回、試合の中でアップダウンがある点かなと、、、とにかく、勝てたことがうれしい」とコメント。興奮を隠せない表情でいつもより早口で話す様子が、この勝利の価値を物語っていた。

 中2日で迎えるプレーオフ準々決勝の相手は3位ピアチェンツァ。コッパイタリアでは、連覇を狙う同クラブを退けてミラノが4強入りを果たした。背番号14は、「厳しい試合になることは分かっている。コッパ戦では僕らが良い戦いをした。やれることをやるさ」と、少し不敵な笑みを浮かべながら意欲を示した。

 ミラノがアウェーで挑むプレーオフ準々決勝第1戦は日本時間7日午前4時30分開始予定。石川を擁するチームは、昨季あと一歩で逃した決勝の舞台を目指して初戦に挑む。

構成●THE DIGEST編集部

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