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ラグビー

M-1王者「令和ロマン」髙比良くるまさん、WOWOW凱旋!元日本代表・大西将太郎さんとの熱い爆笑ラグビー対談を放送・配信!!

THE DIGEST編集部

2024.03.08

<大西> ラグビーがつながりを生むわけですね。

[くるま] ラグビー関係の方って「ラグビーやっていたんだね」という感じで応援してくださるじゃないですか。こういうふうに(ラグビーとの縁を)発信させてもらっているおかげで、他の現場でも「実は僕もラグビー経験者なんです」と言われたりして、そこからまた輪が広がっていくんですよ。

<大西> 人と人をつなぐラグビーですが、漫才とラグビーも何かしら関係性があるのでしょうか?

[くるま] はい。これ、嘘じゃなくて、僕がラグビー部で当時使っていた戦法でそのまま優勝できたんです。僕らは芸歴6年目でM-1決勝では最年少でしたから、下剋上するためにはどうしようか、と(考える必要があった)。自分たちのベストを出しても勝てないわけです。だから、もしこういう展開になったらこのネタをやろうとか、お客さんがすごく笑ってくれたらこのネタを、笑ってくれなかったらこのネタをやろう、といったことを用意していたんです。

 僕が通っていた本郷中学・高校はスポーツ推薦のない学校で、花園(全国高校ラグビー大会)を目指せるレベルの学校の中では一番体がちっちゃくて弱かったんですよ。なのでいろいろなサインを考えたり、高くではなく低くタックルしたり、といったことをやっていました。M-1でもそれをそのまま応用してやったので、言ってみれば「花園、行けた!」、「今、やっと俺のラグビー生活が報われた!」みたいな気持ちなんです。
<大西> 準備することの大切さをラグビーで学んだと。

[くるま] 本当にそうです。全ては工夫ですね。もう全てはラグビーです(笑)。

<大西> M-1は名立たる先輩方が審査員として見ているわけですが、たぶん僕なら緊張してしまって、無理です。でもくるまさんはとても落ち着いて漫才していたなと思ったのですが。

[くるま] ラグビーの試合と漫才、どっちが緊張するかと言ったらやっぱりラグビーです。そういう試合を乗り越えてきたから(優勝できた)、というのはありますね。ケガした先輩の代わりに予選に出て「ここで負けたら先輩の花園が潰える」とか、それに比べれば全然大丈夫なんですよ。あれほどの緊張感ではないですからね。そういう時に限って飛んでくるキックオフのパントに比べれば、もう全然。「なんで今、俺のところに来るの?」って。あんなに怖いものないですよ(笑)。

<大西> そこでもラグビーが生きたわけですね。

[くるま] 「弱い方がどうやって勝つか」という思考ですよね。最初はサインとかプレーとか自分たちがデザインしたものを用意して試合に臨みますけど、向こうがやってくることに対応しながら後半は修正していって、結局はその修正力で勝敗が決まるじゃないですか。レベルが高ければ高いほど。M-1のお客さんってある種、対戦相手なんですよ。笑わせなきゃいけない相手なんです。去年のM-1のお客さんは言わばめちゃくちゃディフェンシブなチームだったので、こっちも何か対抗しよう、みたいな感じで臨みました。
 
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