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ドバイワールドカップデーに日本馬が総勢16頭集結! 初の海外GⅠ狙うデルマソトガケが来年2月に定年迎える恩師に花束を「ぜひ勝って帰りたい」

三好達彦

2024.03.30

 ドバイターフ(G1、メイダン・芝1800m)には、昨年の本レースを跛行で取り消しを余儀なくされたドウデュース(牡5歳/栗東・友道康夫厩舎)がリベンジを狙ってエントリーしている。

 レーティングは124ポンドと、ドウデュースは出走馬のなかで最上位だが、ここはレーティング122ポンドと次位ながら、やや評価が低いルクセンブルク(牡5歳/愛・A.オブライエン厩舎)に狙いを定める。

 今年の本レースは差し・追い込み脚質の馬が多く、ルクセンブルクは理想の単騎逃げに持ち込める公算が高く、展開面では明らかに有利。愛チャンピオンステークス(G1、カラ・芝2000m)で逃げを打ち、欧州で現役最強とも言われるオーギュストロダン(牡4歳/愛・A.オブライエン厩舎)を相手にゴール寸前まで粘って2着に入ったポテンシャルを見直すべきだろう。

 相手本線はドウデュースと、昨年の本レース2着馬であるダノンベルーガ(牡5歳/美浦・堀宣行厩舎)の2頭。オッズ次第ではあるが、昨秋からGⅠのマイルチャンピオンシップ制覇を含め、安定した走りを続けているナミュール(牝5歳/栗東・高野友和厩舎)も争覇圏にあるとみる。
 
 ドバイシーマクラシック(G1、メイダン・芝2410m)は、先述したオーギュストロダンvs.日本馬という図式になるだろう。

 日本を代表する種牡馬ディープインパクトのラストクロップであるオーギュストロダンの強さは認めたうえで、敢えて上位にピックアップしたいのは日本の牝馬2頭。スターズオンアース(牝5歳/美浦・高柳瑞樹厩舎)と、昨年の牝馬三冠を達成したリバティアイランド(牝4歳/栗東・中内田充正厩舎)。なかでも配当的なメリットがあるスターズオンアースを狙ってみる手に妙味があるのではないか。

 スターズオンアースは昨年、牡馬との混合GⅠを3戦し、大阪杯が2着、ジャパンカップが3着、有馬記念が2着。勝利こそないものの、極めて高いレベルでの安定感を誇っている。その底力は遠征先の異国でも発揮できる。

 相手はオーギュストロダンと定め、3連系の馬券での穴候補に日本の3騎を挙げる。

 前述したリバティアイランド、ブリーダーズカップ・ターフの3着が光るシャフリヤール(牡6歳/栗東・藤原英昭厩舎)、地力あるジャスティンパレス(牡5歳/栗東・杉山晴紀厩舎)を据える。一発狙いなら、昨年の香港ヴァーズ(G1、シャティン・芝2400m)を制したのち、フランスでひと叩きしてからドバイへ乗り込んできたジュンコ(せん5歳/仏・A.ファーブル厩舎)まで手を広げてみたい。

 ドバイゴールデンシャヒーン(G1、メイダン・ダート1200m)は、昨年の覇者であるシベリウス(せん6歳/米・J.オドワイヤー厩舎)と、2月のサウジアラビアでリヤドダートスプリント(G3、キングアブドゥルアジーズ・ダート1200m)を快勝したリメイク(牡5歳/栗東・新谷功一厩舎)の一騎打ちとみる。

 シベリウスは昨年と同じローテーションで臨む点に好感が持て、リメイクはサウジアラビアから直接移動できた有利さがある。かたや鞍上は世界的名手のライアン・ムーア(英国)、リメイクは日本が誇るトップジョッキーの川田将雅という意地をかけた戦いも見どころのひとつとなるだろう。それに次ぐ存在として、昨年のブリーダーズカップ・スプリント(G1、サンタアニタ・ダート1200m)で3着に食い込んだナカトミ(せん5歳/米・W. ウォード厩舎)をマークしておきたい。

 最後に本レースに4頭エントリーしている日本馬の中で、JBCスプリント(JpnⅠ、大井・ダート1200m)のタイトルを手にしたイグナイター(牡6歳/兵庫・新子雅司厩舎)のスピードがどこまで通用するのか。期待を込めて応援したいと思っている。

文●三好達彦

【動画】日本馬が世界の頂点を狙うドバイW杯の参考レースをチェック!
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