2人目は第1戦でもインタビューを受けてくれた東京五輪の銅メダリスト、ミドルブロッカーのアルゼンチン代表アグスティン・ロセル。ドレッシングルームへ向かう際に足を止め、「僕らはベストな形で試合をスタートさせたが、第2、3セットはそれを続けることができなかった。普段のミラノならありえないミスが出てしまった。ペルージャは非常に強いチーム。対戦相手の力を封じ込め苦戦を強いるんだ。今日の試合がまさにそれだったと思う。4セット目は切り替えて良い兆しが見えたのに、ギアをもう一段上げることができなくて悔しい...」と敗戦を振り返った後、「でも、グズグズせずに次の試合のことを考えなくちゃいけないんだ」と次戦への決意を示した。
最後は、トレンティーノを昨季リーグ制覇へ導き、今季からミラノで石川の対角を務める経験豊富なアウトサイドヒッター、ブルガリア代表マテイ・カジースキ。チームバスへ向かう途中に立ち止まり、「声をかけてくれて嬉しいよ」との第一声に続き、「僕らに1セット目を取られて、ペルージャは第2セットで強度に重点を置くサーブへスタイルを変えてきた。その上、サーブミスが激減していった。そこからいくつかの場面をきっかけに試合の流れが変わってしまった。ミラノは巻き返せたと思っている。けれど、僕らはチャンスを活かすことができなかった。それを許さないのがペルージャの強さでもあるんだ」と試合を回想。
連戦の疲労の影響はなかったか?と尋ねると、今秋に40歳を迎えるベテランは、「僕はミラノの中で最年長なんだ。知っているよね?」と笑いながら、「僕自身はそれほど疲労を感じていないけれど、その点はチームとしてケアを含め気を配る必要があるね。とにかく、次の4戦目へは、これまで以上に良い準備をして覚悟を持って臨むつもりだ」と正念場となる次のホーム戦へ向け、頼もしい答えが返ってきた。
次戦は、決勝進出への意地がものを言う大勝負。石川とミラノの面々が底力と持ち前の不屈の精神で難局を乗り越えてくれるはずだ。
取材・文●佳子S.バディアーリ
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次戦は、決勝進出への意地がものを言う大勝負。石川とミラノの面々が底力と持ち前の不屈の精神で難局を乗り越えてくれるはずだ。
取材・文●佳子S.バディアーリ
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