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バレーボール

“日本の若きエース”高橋藍が石川祐希と交わした約束とは? イタリア頂上決戦へ覚悟を示す「疲労感はあるけど...」【現地取材】

佳子S.バディアーリ

2024.04.21

 3戦先勝(5試合制)の準々決勝と準決勝を7試合で終えて決勝進出を決めたペルージャに対し、それぞれ最終戦までもつれ込んだモンツァは消化10試合。休養1週間の相手との初戦は、中3日のアウェー連戦となった。過酷なスケジュールのなか、完璧な展開で第1セット終盤までペルージャを圧倒。だが、まさかの逆転で先行を許して2セット目も献上した。第3セットを取り返して意地を見せたが、モンツァらしからぬミスが散見した試合だった。

 チームコンディションがパフォーマンスに影響したか?との問いに、「もちろん、ずっと試合をしているので、その疲労感はあると思うんですけど...。そこを戦っていく、戦っていかなければいけないのがこのリーグ。なので、そこは言い訳にできないですし、もうファイナルまで来ているので(疲労は)互いのチームが持っている問題でもあると思います。それを言い訳にせずに、自分自身をコントロールして戦っていきたいと思います」と言い切り、頂上決戦への覚悟を示した。
 
 この舞台に立ちたかったであろう、いや、立つはずだった石川。悔しい思いがあるはずだが、イタリアリーグの厳しさを熟知する“ユウキ”から“ラン”へ、決勝前にエールが送られたという。

「石川選手からは、トレンティーノに(準決勝で)勝ったときに、『僕の分まで頑張って!』と言われているので。今は特に連絡を取っていないのですが、石川選手と約束した舞台でもあるので、自分はここで勝つ必要があると思っています」

 開幕まで100日を切ったパリ五輪で日本代表としてともにメダル獲得を目指す石川との約束が、モチベーションをさらに上げているに違いない。

 第2戦はモンツァのホームで日本時間4月21日22時15分に開始予定。敵将からも警戒される背番号12が勝利の立役者となることを大いに期待したい。

取材・文●佳子S.バディアーリ

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