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格闘技・プロレス

「井上尚弥はアメリカで戦う必要はない!」米大手プロモーターがモンスターの“海外進出"に異論!「ナルシスト」「身勝手極まりない」

THE DIGEST編集部

2024.04.24

井上(左)は5月6日に東京ドームでネリ(右)と統一戦を戦う。(C)THE DIGEST、Getty Images

井上(左)は5月6日に東京ドームでネリ(右)と統一戦を戦う。(C)THE DIGEST、Getty Images

 次に、ボクシング興行としては34年ぶりに開催される東京ドームでの防衛戦については「マイク・タイソンやジェームス・ダグラスを凌ぐ、ボクシング史上最大のイベントになると思う」と同氏は豪語。世界中を熱狂させ、今もスポーツ史上屈指の番狂わせとしてボクシング界に語り継がれる伝説の試合(タイソンのTKO負け)を超えると予想している。

「イノウエは天才だ。彼をアウェーに連れて行く必要があるのだろうか? 他の国にアピールするために旅に出る必要はあるのか? 『スターになるためには、アメリカに来る必要がある』なんて言うのは、ちょっとナルシストだな。そんなのは、でたらめだ。そんな目で彼を見ないでほしいし、私たちはそれを評価しているんだ」
 
 近年のボクシング界は、テレビ中継からネット配信が主流になった。井上の試合も例外ではなく、ネリとの統一戦は動画配信サービス『Amazonプライムビデオ』で独占ライブ配信される。デュボーフ氏は井上の試合は世界でも注目度が高く、その視聴数は爆発的な数字を叩き出すと言及しながら、時代の転換期と日本人ボクサーの全盛期が重なっていると主張する。

「今の世界はとてもフラットで、私たちはどこでもつながっている。だから、アメリカにいる必要はない。イノウエが試合をすると、あらゆるプラットフォームでその瞬間のナンバー1として世界的なトレンドになる。私たちはライブでシグナルを発信することができ、誰もがそれを見ることができる。だから、彼がスーパースターであるためにアメリカで戦わなければならないと考えるのは、少し身勝手極まりないと思う」

 井上が海外で試合をするメリットが少ないと強調したデュボーフ氏は、「私は彼を米国から愛したいと思っている。あの小さな宝石を、できる限り彼の故郷に近づけたいんだ」と日本での興行成功に期待を寄せつつ、モンスターの勝利を誰よりも願っている。

構成●THE DIGEST編集部

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